いわゆるGやウジ虫、コガネムシ、タランチュラ、タガメ、スズメバチの食品が続々と岐阜県に登場2023年10月27日 NOFIA

 


「究極の昆虫食 G」が自販機に登場 人類進化のワンステップに?

朝日新聞 DIGITAL 2023/10/20

世界的な食糧危機を解決する手段として注目される昆虫食。岐阜市内にある昆虫食の自動販売機に、新商品の「究極の昆虫食 G」が加わった。黒抜きのロゴがやけに目立つ。東海地方で初の販売だといい、そのお味は――。

自販機は、同市日野北6丁目の昆虫販売店「くわがた村」にある。10月14日に開かれた「G」の試食会には、岐阜市のご当地アイドルやタレントら5人が訪れた。

最初の一口はハードルが高そう。しばらく遠巻きに商品を眺めた後、思いきって手を伸ばした一人は「香ばしくておいしい」。ほかの参加者も続き、「見た目はあれですけど、ナッツみたいな味」などと語った。

Gはアルゼンチン原産のゴキブリ。米ぬかや小麦ふすま、牧草などで飼育し、香ばしくてさくさくした歯ごたえがある。

自販機は、くわがた村を営む野平英一郎さん(59)が2年前に設置した。食用に飼育されたセミやイナゴ、コオロギなどの素揚げや乾燥させたものを千円で販売し、それぞれ月に10~20個ほど売れている。商品は長崎県で昆虫食を生産する「はまる食品」から仕入れている。

■コガネムシ、タランチュラ、タガメ、キイロスズメバチも…

コオロギの粉末入りのクッキーも販売するが、「虫の姿」をとどめた商品の方が人気がある。売れ筋はスズメバチだという。

今回は「G」以外に、「UG」(ウジ)も登場。食用のアメリカミズアブの幼虫でエビに似た風味がある。ほかにコガネムシ、タランチュラ、タガメ、キイロスズメバチなどが加わった。煮たり蒸したりして塩味を付けているが、虫の姿をしている。

野平さんはオオクワガタの採取名人で知られ、全国の山を歩いてきた。間伐されずに荒れた森に心を痛め、最近の気候変動も肌で感じる。「世界的にみると食糧危機の時代はすぐそこまで来ているのかも。昆虫を普通に食べる時代は、ヒトとして進化のステップの一つでは」。そんな思いで、様々な昆虫食の可能性を探ってきた。

「昆虫たちが森で命を重ねて今の自然環境をつくった一面もある。商品が自然と向き合うきっかけの一つになれば」。野平さんはこう願っている。

甲殻類アレルギーの人は食べないでほしいという。
 

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