不誠実な政治家が国民を平気で騙す時代になった。

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2015/11/24 05:22

<維新の党の江田憲司前代表は23日、富山県小矢部市で講演し、橋下徹大阪市長が結成した「おおさか維新の会」について「(橋下氏らは)『大阪都構想』を実現するために、安倍晋三首相に足を向けて寝られない。政権与党と協力しないと実現しない」との見方を示し、橋下氏の姿勢を批判した。

 同時に「維新結党の原点は『自民党に対抗し得る野党勢力の結集』だった」と強調。「(橋下氏は)都構想のためには首相や自民党の協力が必要だと正直に言うべきだ。それを『是々非々だ』と格好をつけるのは有権者をだます行為だ」と指摘した>(以上「共同通信」より引用)

 

 別れた相手を悪く言うのは余り褒められたことではない。なぜ江田氏は維新の党と合併した時に『維新結党は「自民党に対抗し得る野党勢力の結集だ」と言わなかったのだろうか。

 別れた今になって橋下氏は安倍自公政権の協力なくして「大阪都構想」は実現出来ない、と本当のことを初めて指摘するのもある意味国民に対する背信行為ではないだろうか。私はこのブログで当初から「『維新の党』は自民党の補完政党に過ぎない」と指摘してきた。その当時、江田氏は何と言っていただろうか。

 

 政治家が平気で嘘を吐く時代になった。選挙のためならどんな嘘でも平気で吐く。それに国民はコロッと騙される。安倍自公政権は「TPPには決して参加しない」と主張していた。「2年後には2%インフレ目標を実現する」とも「アベノミクスで経済成長させる」とも「株高をはじめとするトリクル・ダウンで国民所得を上げる」とも、安倍自公政権は誕生した選挙で国民をコロッと騙した。

 そしてオリンピック招致のアルゼンチン国際会議では「福一原発の放射能漏れは完全にコントロールされ制御されている」と大嘘を吐いた。そして今「世界平和のためにテロと断固戦う」と宣言している。報復の連鎖には際限がないということを、私たちは千年以上の十字軍以来のイスラム対キリストの宗教戦争の歴史で何を学んできたのだろうか。

 

 莫大なカネをかけて「大阪都構想」を問う「住民投票」を実施して、結果として敗北し政界引退を宣言した橋下氏が後継大阪市長選では応援演説を街宣車で行うという選挙民背信行為を再び繰り返した。それに大阪府民や市民は拍手喝采を送るという漫才の世界を全国民の前で演じた。

 論理的な思考が苦手な人はいる、何度も「振り込め詐欺」に騙される人もいる、しかし公明正大な選挙で同じ人物の大嘘にコロッと騙されるのは愚かというしかない。そう、大阪の選挙民は愚かだ。騙されることが平気なのはそれほど選挙に対する意識が低いということなのだろう。

 

 アベノミクスの三本の矢がいずれも標的を射抜かなかったら、今度は「新三本の矢」だ、と安倍氏は大嘘を吐いた舌の根も乾かないうちに再び大嘘を吐く。「新三本の矢」に中身は何もない、というのは大仰な掛け声を聞いただけでバレバレだ。

 「一億総活躍社会」「GDP600兆円」「人口1億人」と、どれも実体は何もない「政策」ばかりだ。しかしマスメディアはさも中身や実態ありげに報道する。なぜ具体策は、と安倍氏に聞かないのだろうか。女性も参画して一億が総参加する社会で、いつ女性は結婚して子育てをするというのだろうか。

 

 必要なのは「一億艘活躍社会」ではなく、勤労者所得の上昇と安定した雇用環境の実現だ。政府が企業に「賃上げしてくれ」「設備投資してくれ」と懇願するのはポーズに過ぎず、政策としてそうするのが企業にとって有利な措置を設けるのが政治のはずだ。

 しかしマスメディアは安倍自公政権のポーズだけを報道する。国民をバカにし切ったマスメディアだ。既に安倍自公政権が成立して三年たつが、アベノミクスは国民に何をもたらしたか、マスメディアはそろそろ総括をすべきではないだろうか。

 

 安倍自公政権を「野党連合」で倒したら、また第二の自民党政権が出来ていた、という民主党の悪夢を国民は決して見たくない。「戦争法」はこの国を米国のポチとして自衛隊員を戦死させる法律だということを「野党連合」は肝に銘じて、政権獲得後にも決してブレないことを確約して頂きたい。

 平気で大嘘を吐く政治家たちを捌くために、「野党連合」は政策に反した議員は辞職すべきと、辞表を預かって公認すべきだ。その預かる天下の行司役は小沢一郎氏を措いて他にない。嘘をつかない愚直なほど政治理念に殉ずる政治家は現在の政界では彼が筆頭だ。彼を中心として「野党連合」は成すべきで、「小沢氏は過去の政治家だ」と発言したバカな政治家は詐欺師政治家と手を組んだりいがみ合ったりするのがお似合いだ。