米日そろって第三世界への墜落
2015年11月5日 [USA]
「第三世界へと向かうアメリカ」で、Paul Craig Roberts が「全国TV放送された会議で、雇用の海外移転の結果、20年後に、アメリカは第三世界になるだろうと私は断言した。11年前のことだったが、私の予言の残り9年間が満了する前に、アメリカは第三世界状態へと落ちぶれる途上にある」(『マスコミに載らない海外記事』)と書いている。
「アメリカは第三世界状態へと落ちぶれる途上にある」とは思い切った予測である。しかし、これまでも経済学者の予測よりも、ジャーナリストや思想家、文明評論家の予測の方が、よほど将来を正確に予測してきた。
首輪をつけた学者が、既得権益支配層の飼い犬化している。これは、全共闘世代にとっては自明のことである。また、3.11以降の日本国民の多くも、原発安全神話の崩壊によって知ったであろう。
ノーベル賞に大騒ぎしている。しかし、受賞者の殆どは専門バカである。新聞記者のひとりでも「福島第1原発の現状についてどう思うか」「戦争法についてコメントを聞かせてほしい」と訊いたら、何も考えていない冷酷さに唖然とするだろう、外国人は。
日本人は、そんな質問をした記者を非難するのかもしれない。そんなことは難しすぎるというのなら、「安倍晋三の大学改革について感想を聞かせてほしい」でもよい。これなら足元のことだから自分の問題になっているだろう。ところが、間違いなく感想はいわない。こんなことは全共闘世代にとっては自明のことだ。
もっとも東京の大手(「記者クラブ」)メディアの、そんな質問をしない冷酷さも、たいしたものだが。
国際社会では、日本人は、他人(弱者)にもっとも冷たいサルと揶揄されている。しかし、メディアがいっさい真実の情報を閉ざしているので、日本国民は自分を知らないのである。
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(外国で販売されているゲーム。汚染された国のゾンビの人間。刀を持った日本兵を殺すゲーム。「日本スゲー系」の同調圧力とは、この世界現実の隠蔽・洗脳のことである)
(外国で販売されているゲーム。汚染された国のゾンビの人間。刀を持った日本兵を殺すゲーム。「日本スゲー系」の同調圧力とは、この世界現実の隠蔽・洗脳のことである)
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「上丸洋一
ラムズフェルドに勲章をおくった日本政府は、ラムズフェルドが命じた空爆で家族を失ったイラクの子どもや若者、老人、父、母にそれをどう説明するのだろうか。どんな言葉がありうるのだろうか。私には全く想像できない」
元国防長官に、旭日大綬章。わたしが思い出したのは、米空軍参謀総長カーチス・エマーソン・ルメイ(Curtis Emerson LeMay)に対して、昭和天皇裕仁が勲一等旭日大綬章を与えたことだ。
このルメイこそ、「鬼畜ルメイ」・「皆殺しのルメイ」と日本国民の怨嗟の的になっていた人物である。原爆投下を行った部隊の指揮官だった。また、日本都市の無差別戦略爆撃を立案した張本人だった。
この同じ褒章を与えるところに、日本人の異様なまでの、からっぽの冷たさ、考えない冷たさを感じるのは、わたしひとりではあるまい。自民党の「今だけ、金だけ、自分だけ」の冷たい政治は、過去と通底しているのである。
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