とても安全とは思えないストロンチウム89の静脈注射 

http://www.asyura2.com/15/genpatu44/msg/129.html

投稿者 魑魅魍魎男 日時 2015 10 13 06:50:01: FpBksTgsjX9Gw

                       

 以前のストロンチウム関連の投稿のコメント欄で話題になったメタストロンという薬について、より多くの人に知っていただきたく投稿します。

この薬は転移性骨腫瘍の疼痛治療のために静脈注射するもので、ストロンチウム89

(塩化ストロンチウム)を何と1200万ベクレル/kg体重、最大14100万ベクレルまで投与する。骨転移を起こしている箇所はカルシウムの代謝が激しく、ストロンチウム89も集積しやすく、そのベータ線で痛みを抑えるというものだそうだ。

あくまでも疼痛緩和が目的で、抗がん治療ではない。

がんが骨転移を起こすということはステージIVであり、余命も限られている患者さんが対象。ターミナルケア、緩和ケアとして行われる疼痛治療に使われるようだ。

「骨転移の痛みを和らげるストロンチウム89」 (がんナビ 2009/7/7

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/cancernavi/report/200907/100321.html

「メタストロン注による骨転移の疼痛緩和治療」 (日本メジフィジックス)

http://www.nmp.co.jp/public/meta/index.html

医療に使われる放射性物質の半減期は数時間から数日と短いものが多いが、

ストロンチウム89の半減期は約50日と長く、1000分の1になるのには1年半近くかかる。

しかも放出されるベータ線のエネルギーは強力で、1.495MeVとストロンチウム907倍もある。ストロンチウム90は、ごく微量でも骨折、白血病、骨がんを引き起こし、またカルシウムイオンがストロンチウム90に置き換わり脳の神経細胞を破壊すると言われている。

いくら半減期が短いとはいえ、同位体のストロンチウム89を大量に静脈に注射して

無事であるわけがない。案の定、骨髄抑制(血液を造る働きが低下し白血球、赤血球、血小板が減少すること)、悪心、嘔吐、下痢、発熱、倦怠感、肺炎、鼻出血、骨折、といった副作用が報告されている。亡くなった例もある。疼痛治療なのに、なぜか骨痛の副作用も見られる。

メタストロン注 副作用名別件数一覧表

http://www.nmp.co.jp/public/meta/pdf/side_effect.pdf

女性は、注射後2年間は妊娠禁止である。非常に毒性が強く、胎児に深刻な影響を与えることをことを認めているようなものだ。もっとも、注射後2年間も生きられるかどうかわからない。重篤な副作用でもっと多くの患者が亡くなっているかも知れないが、患者は末期がんなのだから、死因はすべてがんのせいにされても遺族は何の疑いも抱かないだろう。

問題は副作用だけではない。本人だけではなく、医師や看護師、看病する家族まで被ばくする可能性があることだ。使用上の注意として、尿が飛び散らないよう男性も便座に腰掛けて排尿しろ、水は2回流せ、石鹸でよく手を洗え、患者の衣類は別に洗え、等々指示している。

「メタストロン注(ストロンチウム-89)の治療を受けられる患者さんとご家族の方へ

骨の痛みの治療Q&A」 (日本メジフィジックス)

http://www.nmp.co.jp/member/metastron/faq/daily.html

汚染されるのは排泄物だけではない。ストロンチウムが水に溶けやすい。汗や唾液、涙、鼻水も高濃度に汚染される。寝ている間に人間は一晩でコップ1杯以上の汗をかくと言われる。パジャマや寝具も汚染される。くしゃみやせきをすれば飛沫が数メートルは飛び散る。ストロンチウム噴霧器である。外来患者の治療も受け付けているので、本人の自宅のみならず、行く先々を汚染することになる。おそろしいことである。

このメタストロンは2007年に承認されているが、政府が承認したのだから安全だろうと考えるのはとんでもない間違いだ。政府が承認した医薬品が安全なら、今、大問題になっている子宮頸がんワクチンなどのワクチン禍や薬害エイズなど多くの薬害は起きなかったはずである。医薬品も原発に似ている。安全性は確認されていないのに、早く金儲けしたいからメーカーはいい加減な試験だけで承認申請をする。

政府も、天下り先の利益にかかわることだから、適当な審査で承認してしまう。

そんな危険な薬を投与されて、取り返しのつかない健康被害を負わされる患者はたまったものではない。ここまで読んで、勘のよいあなたはこう思うのではないだろうか。

このメタストロンの本当の目的は、末期がん患者を利用して、ストロンチウムの安全性を

でっち上げることではないのか?

また、ストロンチウムを故意にバラ撒いて、原発事故のストロンチウム汚染をごまかすためではないのか?

現に、ヨウ素131が下水で見つかると、医療用のものだと言い張る連中がいるではないか?

筆者もそう疑いをいだく者である。

このメタストロンによる治療を上記リンクで紹介しているのは、元がん研有明病院の山下孝氏という人だ。山下孝氏は日本アイソトープ協会の常務理事でもある。

この組織は原子力ムラの天下り団体の一つで、会長は原子核物理学者で元東大総長の有馬朗人氏、あの中川恵一氏も理事に名を連ねている。彼の恩師の佐々木康人教授もここの常務理事であった。原発推進に寝返ってデタラメ記事を書きまくった朝日新聞の大熊由紀子記者もここの役員だった。われわれ素人は放射線医学と原子力は全く別物と思いがちだが、実は放射線医学は、原発推進団体IAEAの支配下にあるのだ。

中川恵一氏の働く放射線医学総合研究所はIAEAの協力センターだ。

はっきり言えばIAEAの傘下組織である。

だからこそ、彼はIAEAの命を受け、原子力業界関係者でもないのに安全デマ流布に余念がないのだ。

「放医研、IAEAの協力センターに認定される 低線量放射線の生物学的影響を研究」 

(放医研・プレスリリース 2005/2/8

http://www.nirs.go.jp/information/press/2005/index.php?02_08.shtml

原子力業界と放射線医学が密接に関係している以上、原発推進や放射能汚染の隠ぺいを

目的とした医薬品が開発され、これまたグルの政府によって簡単に承認・実用化されることは、何の不思議もない。このメタストロンは、原子力業界の思惑が働いた限りなくグレーな医薬品だと思ったほうがよいだろう。X線などの放射線や放射性物質は現代の医学・医療になくてはならないものだ。しかし使い方を誤まれば、患者のみならず、まわりの人間にまで多大な被害を及ぼすことを肝に銘じるべきだ。

この先、不幸にして、あなたやあなたの家族が骨転移がんになり、メタストロンによる疼痛治療をすすめられるかも知れないが、そのときはよく考えたほうがいいだろう。

 

(関連情報)

「メタストロン注」 (独立行政法人・医薬品医療機器総合機構)

http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/4300449A1021_1_04/

「カルシウム・イオンがストロンチウム90に置き換わり脳の神経細胞を破壊する スターングラス教授」

(拙稿 2015/6/15

http://www.asyura2.com/15/genpatu43/msg/231.html