地震が噴火を誘発しているのではなく、噴火の前兆現象として巨大地震が引き起こされている

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=303921&g=131208

             

麻丘東出 ( 54 兵庫 環境コンサルタント ) 15/05/12 PM10 【印刷用へ】

地震と火山噴火の歴史を見ると、M9クラスの巨大地震が起きれば例外なく火山噴火が起こっている。そのため、M9以上の巨大地震が火山噴火を誘発すると捉えるが、逆で、マントルからのホットプルームの上昇による火山噴火の前兆現象として巨大地震が引き起こされている。

 

そして、東日本大地震はM9クラス巨大地震であったため、焼岳、箱根山、そして富士山の噴火を気象庁も警戒している。

但し、過去の地震と火山噴火の位置関係からいうと、富士山が噴火する時は、1年前に富山県で大地震が起きると想定され、富士山の噴火の可能性は低いという見方もある。

 

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火山噴火予知連絡会の藤井敏嗣氏によると「世界でM9クラスの巨大地震が起きると、周辺の火山が噴火するのは よくあるというか20世紀以降の例だと例外がない」と言う。

1900年以降に発生したM9クラスの超巨大地震は6回起こっているが、その中で2004年のスマトラ沖地震では発生から14ヶ月後にジャワ島の火山が噴火し、2010年のチリ地震では13ヵ月後にアンデス山脈の火山が噴火している。

そして藤井氏は、「富士山は活火山だからいつ噴いてもおかしくはない」と言い切り、震災以降、富士山の火山活動が活発になっていることは気象庁も既に認めていいる。

そして、気象庁は、「かなりいくつかの地域で活発化が見られています。その内、どうも活発化がかなり顕著な、具体的に言いますと焼岳、それからあと箱根山、それから富士山」と特定している

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<前略>

地球のサイズ的にマグニチュード13以上の地震はありえないが、噴火エネルギーはM13すら超えるものが存在している。

と言う事は地震によって噴火が誘発されたとは考えられない。逆だろう。

M9クラスの地震が起きると近くで火山が噴火するのは、地震が噴火を誘発しているのではなく、噴火の前兆現象として巨大地震が引き起こされている。

M9以上の地震は全てが火山性地震なのです!

 

そのメカニズムは単純だ。地球内部のマントルからホットプルームがゆっくりと上昇し、プレートに圧力を加わえて地殻の弱い部分(断層)で地震が発生する。

その後さらにプルームが上昇するとマグマとなって火山から噴出する。

プルームが大きいほど地震発生と噴火までの距離と時間が長くなる。

M8程度の地震であれば地震のすぐ後に、すぐ近くで火山が噴火するので「火山性地震」であると認識されてきたが、M9以上だと地震から噴火まで一年以上タイムラグが空くので巨大地震が火山によって引き起こされるとは考えられてこなかった。

イエローストーン級の噴火だと、恐らく噴火の10年くらい前から地球の裏側にまで巨大地震を発生させる。

東日本大震災の発生は地下でマグマが上昇している事を意味する。

富士山だけでなく白頭山にも噴火の兆候が見られるそうなので、警戒が必要でしょう。

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■富士山が噴火する一年前に富山県で大地震が起きる?

 巨大地震は火山活動によって引き起こされる。そのため火山が噴火する前に大地震が起こり易い。

地震が起こる場所は火山から近い。まったく無関係な場所で起きるわけではない。

だからどこで地震が起きたかによって次にどの火山が噴火するかを、ある程度予測できるはずだ。

東日本大震災は千年前の貞観地震と酷似している。貞観地震の頃の地震がどの火山を噴火させたかを調べれば、今後の参考になるだろう。

 

863年 越中・越後方面に大地震

 →1年後に富士山が噴火(文献記録に残る富士山噴火のうちで最大規模)

868年 神戸方面に大地震

 →原因不明。海底火山が噴火した?

869年 三陸沖貞観大地震

 →2年後に鳥海山噴火。4050年後に十和田湖・白頭山が史上最大クラスの破局噴火

878年 関東に直下型の大震災

881年 京都に大地震

 →原因不明。

887年 平安の南海大地震

 →1年後 八ヶ岳 山崩れ洪水 松原湖形成

 富士山噴火の一年前に富山・新潟(越中・越後)に大地震が起きている。

富山県にある断層は富士山を中心として弧を描く様に位置しているので、ここは富士山噴火前にマグマの上昇圧力を受けて動き易いはずだ。

だから今度富士山が噴火する一年位前に富山県で大地震が起こるはず。まだ地震は発生していないので当分富士山は噴火しない。

富士山の噴火には二種類のタイプがあると考えられる。「貞観噴火型」と「宝永噴火型」だ。

千年に一度の貞観噴火型では北側に火口・地震が起き易く、数百年に一度の宝永噴火型は南側に火口・地震が起き易い。

これらの違いは噴火エネルギーを供給するホットプルームの違いで説明が付く。

日本周辺の太平洋側にはホットプルームの存在が確認されている。

太平洋側のホットプルームの影響で噴火する場合、東海地方に地震が起きるのだろう。

千年に一度の貞観噴火では「十和田湖・白頭山」を噴火させたのと同じ超巨大ホットプルームの圧力を受けて噴火する。

だから白頭山に近い富山方面で地震が起きるのではないだろうか?