北川 高嗣さんFBより

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1月24日

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菅谷(すげのや)松本市長の見立て。

「はかる、知る、くらす」という冊子がある。

そのタイトルから、プチ炎上したが、その冒頭に、菅谷松本市長のインタビューがある。6ページに渡る長いものである。

菅谷松本市長は、福島の現状と、健康障害について、どのように見ているのだろう。プライベートな冊子の取材であるせいか、他では決して口にしない本音が多く語られている。

【要旨】:「・菅谷松本市長が、チェルノブイリで救援医療活動をしたのは、事故後5年目から、15年後までの10年間。ベラルーシの医療機関で働き、家庭訪問診療も行った。このような経験を持つ外国人医師はほとんどいない。現場を知るエクスパートとしては、外国人としては最高レベルにある。(無論現地には膨大な数の医師、研究者がおり、その情報量はおびただしい。つまり、よくわかっている。それを無視するのは、耳にノイズキャンセラーを搭載したアベシと同じレベル。)

・チェルノブイリでは、事故後子どもたちは屋外で遊んでいた。福島でもそうだ。どちらも経口吸気によって被爆していると考えられる。チェルノブイリではヨウ素剤を飲ませたが、福島では飲ませていない。その分リスクは高く、今後健康障害が発生する可能性は誰も否定することは出来ない。

・当然集団移住すべきと判断する。これは国がやるべきこと。国がいつまでたってもやらないので、自力で、子ども松本留学を立ち上げた。(松本だけでは受け入れきれないので)これを、全国に広げる必要がある。

・甲状腺検査は、異常が無ければ2年に一回で良いが、(福島のように)異常があれば、年2回はやるべきだろう。実際ベラルーシでは今でも(事故後28年)年2回の検査と【血液検査も】必ずやっている。

・甲状腺癌だけでは全く不十分。原発事故で放出された核物質は100種類以上。ストロンチウム(骨髄)、プルトニウム(肺)、セシウム(心臓、循環器系)はもちろんだが、他の健康障害にも気を配る必要がある。最も一般的に見られるのは、免疫力の低下である。あらゆる病気にかかりやすく、治りにくくなってしまう。このことは、2012年に再度ベラルーシを訪問した時にも確認した。(これは被爆線量が【1mSv/年程度の軽度汚染地】での話。)

・実際ベラルーシの医師(菅谷氏が指導し、菅谷氏を師と仰ぐ医師が多数いる。菅谷氏のこの功績は、NHKのプロジェクトXでも取り上げられた。)に聞いてみると、低出生体重児や、先天性異常の赤ちゃんが増えている。身体の免疫機能が落ち、風邪が治りにくくなり、ウィルス性の感染症にかかりやすくなっているというのが、ベラルーシの現実だ。

・参考にすべきものは、チェルノブイリ原発事故の経験以外ない。ベラルーシの現状と照らし合わせることが重要。当然、慎重に判断・防護すべきであり、それよりも軽度であったら、最悪のことが起こらなければ、良かったと胸をなで下ろせば良い。」

これらの話を、私たちは、チェルノブイリの数多の医師、研究者から幾らでも聞くことが出来る。その報告書も、研究論文も、おびただしい数出版されている。既に、チェルノブイリ事故から29年が経とうとしており、何がどうなるのかは、そのリスクは分かり尽くしているのだ。(何故なのかは、科学的メカニズムの究明は【全く別の話】である。)

Source: 「はかる、知る、くらす」(心ある方から送って頂きました。結局これは、エートスなどという生易しいものとはかけ離れたものでした。自然放射能は別でしょうが、1mSv/年は、厳しいっす。)

【写真】菅谷医師、現松本市長。当時信州大学医学部の教員であったが、職をなげうってベラルーシに移住、甲状腺癌の治療に当たった。ベラルーシの医師たちからその貢献に対するリスペクトは絶大であり、菅谷氏を師と仰ぐ医師は多い。

画像は、プロジェクトX 挑戦者たち 『チェルノブイリの傷 奇跡のメス』から。

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菅谷昭-プロジェクトX

http://www.nicozon.net/watch/sm14109404

まつもと子ども留学

http://www.kodomoryugaku-matsumoto.net/