不妊2(男性)
片付けをしていて、書こうと思っていた資料が見つかり
忘れていたことに気付きました。
1996年10月5・6日「合成洗剤追放第23回全国集会」
の講演ですが、大阪大学医学部の野村大成先生の
「人が造り出した化学物質の次世代への影響」と題した講演で、
妊婦のX線診断では生まれた子どもにがんが多いという
疫学調査があるが、論争中であると。
受精直後にX線を浴びると、受精卵が死ぬということがあると。
妊娠したマウスに水を塗った場合、
20匹中18匹が生まれたが、合成界面活性剤AS
(アルキル硫酸エステルナトリウム)の濃度20%液を
塗った方は、26匹中1匹しか胎児が育っていません。
妊娠した日にマウスの背中に合成洗剤を塗って
3日目に調べると、水を塗った方は正常でしたが、
AS10%液を塗ったものは受精卵がほとんど死んでいます。
粉石けんはほとんど影響がなかったと。
合成洗剤は3,000倍に薄めても受精卵を殺してしまう。
人の精子に対して、5,000倍に薄めても精子は
全部死んでしまうことがわかりました。
シャンプーや台所用洗剤を受精直後のマウスの背中に塗っても、
受精卵は死んでしまいます。
また、ダイオキシン(日本人は魚から多く摂り入れている)
は人の精子の受精能を障害することが分かっています。
その他にプラスチックの可塑剤(塩ビのラップなど)である
フタル酸エステルも精子の間接死を起こすことが分かって
きています。