日時は忘れましたが、戸塚ヨットスクールの校長先生が、テレビにお出になっていらっしゃいました。私の感じたところでは、この方は、口下手な方とお見受けしました。聞き手の方は、どんどん校長先生を追い詰めるように質問をされます。実を申しますと、私には、校長先生がおっしゃりたいことが、なんとなくではありますが、わかるような気がしました。ヨットスクールにおいて
起きた事は、あってはならないこと、また、「他にやり方があるでしょう」と仰っていた、聞き手の方の言い分もその通りと思います。ただ、ヨットスクールに、お子さんを預ける保護者の方がおられるのも事実です。もしヨットスクールが無ければ、このような家族は、どうすればよいのでしょうか。確かに結果は最悪のものでした。しかし、うまくいったケースもあるのではないかと思います。ではなぜ、このような事が起きたのでしょうか?聞き手の方は、そこを聞きたかったのではないでしょうか?ならば、校長先生の反省の言葉や、謝罪の言葉を引き出すような質問は、避けるべきではなかったでしょうか?校長先生は、今どの様な取り組みをしているのか、どの様な考えに基づいて子供たちに接しているのか、話をしたくておいでになったのではないでしょうか。
 ヨットスクールに子供さんを預ける保護者の方々は、決して子育てが下手な方というわけではないのでは・・・?誰もが当たり前にしている子育てでは、社会生活に上手くとけ込めない子供さんもいらっしゃいます。その子供さんを、どのようにすくい上げようか、考えた結果だったのでしょう。今では、様々な方法が考えられており、対処法も何通りもあります。それでも、上手くいかない事も、あるのです。育った環境も、人との関わり方もひとり一人違う訳ですから、この方法が合わないお子さんも、いらっしゃると思います。合わないお子さんにも、無理に合わすよう指導した事は、残念ですが・・・。
 今は、幼児期のお子さんを対象に取り組んでいらっしゃるとのことでした。私も賛成です。思春期に入ったお子さんを、指導するには、時間と労力がかなり必要になってきます。人格もできあがりつつある人に「今までの生き方は、間違いであった。やり直せ」と言われても、そう簡単には直せるものではありません。言われた本人にとっては、自分を否定された訳ですから、まして反抗期真っただ中の子供には、受け入れがたい話でしょう。益々、反抗して周りの大人たちはどうしてよいものやら、頭を抱えてしまうでしょう。そのような、せっぱ詰まった状況の保護者より、子供さんをお預かりした。その事をわかって欲しかったのではないでしょうか。聞き手の方が校長先生に問い詰めていたことも、力と言葉の違いこそありますが、ヨットスクールの指導員の方が子供にしたことと、変わらないのだということを知っておいて下さい。
 最後に、戸塚ヨットスクールの方々へ、擁護するような話をしましたが、あなた方がしたことは、決して許される事ではないのだということを肝に銘じて下さい。そして、知識、技術を持たないものが取り組むべきではないということも・・・・