ポート埋め込み手術が始まりました。
『胸骨下の静脈から取れない場合は、首の静脈から繋ぎますね。首に太い良い血管があるし。』と首筋も念入りに消毒されました。

局部麻酔の為、手術中の状況は解るので緊張感が次第に高まって…

ポート入れる場所に麻酔を打たれました。

(痛い…)
2ヶ所刺されたまでは痛みがありましたが、3ヶ所目は刺してるのは解るけど、麻酔が効いてきてたので、痛みもなくなりました。


ポートと繋ぐ胸骨下の静脈がなかなかとれず、何度突いても胸骨に…
麻酔はしていても、骨には効かない…(痛い。)

主治医も緊張感を解すように、色々と話かけてくれたり、手術部の看護師サンも世間話(?)してくれたり…

なかなか静脈が取れす、麻酔が切れ始めてきた。
私…『先生、感覚が出てきてます。』

麻酔の針を射す感覚が…
何度が追加の麻酔をして、胸骨下の静脈を捜すが、結局胸骨にあたる。

あゆのCDが終わりに近づいてきた。

『ごめんね。しんどいよね。もう一回突いてダメだったら、首の静脈からとりますね。』
やっぱり胸骨にあたり、断念。首の静脈から繋ぐ事になりました。

5分間の止血後、首筋を切るのに手術台の頭部が更に下げられました。

当然ですが、首筋に麻酔が打たれました。
麻酔をしていても、首筋が引っ張られ切られてるのが解ります。
でも、今度は順調に進んでいきました。
もう一人の外科医に連絡。首筋の血管とチューブを繋ぐのに、アシストしてもらう事になりました。

予定されてた時間より長くなっているので、頭に血が…身体中が汗だくになってきました。

私『汗が…』と言うと、看護師サンが『大丈夫』と拭いてくれました。


ようやく、チューブが繋げたので、アシストに入られた先生はサヨナラ。

首筋・胸のポート部分も、縫ってやっと手術が終わりました。

主治医から『大丈夫?よく頑張ったね。』
看護師サンからも『本当にいつも前向きに頑張ってるよね。これからの化学療法もしんどい時もあると思うけど頑張ってね』と声をかけてもらいました。


顔色もかなり青ざめ、汗だくになっていたので、病棟の看護師サンが車椅子を持って迎えに来られましたが、汗だくの為、着替えを取りに行ってもらいました。

待ってる間に、長時間、頭が下がったままだったせいもあったのか、気分が悪くなってきて、嘔吐。
二度嘔吐し、落ち着いたので、手術室を後にし、レントゲン室によって、レントゲンを撮り、病室に戻りました。