源田和樹 オフィシャルブログ 『テンパ de メガネ』

源田和樹 オフィシャルブログ 『テンパ de メガネ』

香栄の作曲担当、源田和樹のブログです。

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徐々に戦争体験者と呼ばれる方々の人口も減って来ました。
生の声を聞ける機会が著しく少なくなって来ている訳です。
でも僕らが風化させてはいけない歴史があります。

今年は広島、長崎、双方の原爆資料館に行きました。
どちらも非常に丁寧に作られた資料館なので、
見終わる頃には正直体力、精神力、かなり消耗します。
やっぱりとても重い歴史。

でもそう言う場所に来て感じる事は、
特に展示された遺品から受け取れる事は、
何十万人が犠牲になったのではなく、
尊い命を強制的に奪われた「一人」が、
何十万人分も、
瞬く間に生み出されてしまったと言う事。

写真は被爆し亡くなった学生さんの遺品です。
食べる事のないまま黒焦げになった弁当。
弁当を持って家を出た時点では存在していた人生。

何を以って人道的と言うのかは分からないけど、
少なくともこれが人の迎えるべき死の形とは思えません。
でもそんな死が繰り返され、
今尚核兵器はなくならない訳です。


資料館が伝えるもうひとつの大切な事。
それはこの悲惨な日々を乗り越えて、
今日まで命が繋げられて来たと言う事です。
絶望に負けなかった歴史。
その上で生かされている僕達と言う存在。

日本人の強さは「守る強さ」であって欲しいと、
切に願います。
クラシックに始まり、音楽全般好きですが、
ロックって何て言うか特有の感覚があるんだよね。

ロックの名曲に出会った時って、
冗談じゃなく体に電流が走ったような、
心から愛する女性に出会えた時のような、
脳を突き抜けるような感じ。

例えばサンボマスターの『美しき人間の日々』。
曲も歌詞もボーカルもアレンジも全部好きなんだけど、
初めて聴いた時、
イントロのギターを聴いただけで心底惚れ込んでしまうような、
まさに一目惚れ。
心の真ん中に矢がヒュンって、そんな風なさ。


思えばロックの名曲に巡り会えた時、
そこには必ずカッコいいギター、
お酒より酔わせるギター、
無条件に泣かされるようなギターがあるんだよな。


最近某氏が「今時まだギター使ってんの?」みたいな発言をして炎上してるけど、
まぁ、音楽に対する考え方は人それぞれでしょう。
だけど俺はギターロックは100年後にもカッコ良くあって欲しいし、
廃れるものではないと信じてるよ。

それこそサンボマスターの言葉を借りるなら、
「ロックンロール イズ くたばるものか」ですよ。

どれだけ多くの人が名ギタリストの演奏に虜にされて来たか、
どれだけの人がこれから名曲の中のギターに心躍るのか。
くたばるものかよ!

さっきも駅ですれ違った高校生がギター背負って歩いてたよ。
ギターケースにGREEN DAYのステッカー。
GREEN DAYに憧れてギター始めたのかな。
何て思いながら見てたんだけどさ。

そう言う力を、俺はいつまでも響かせ続けて欲しいと思う。
そして俺もあの突き抜けるような感覚を、
死ぬまでにまだまだ味わいたい。

ライブも、それ以外の仕事も怒涛の忙しさだった2月と3月。
その中で一日見つけて友達とディズニーシーに行った日、
その前日も、翌日も晴れだったのに、その日だけ雨だった。
がっかりしつつ行ったけど、
行ってみたらそれでも凄く楽しかったんだ。

想いを込めて出演したかった『すみだライブ』。
この時も前日はいい天気、翌日も晴れたのに、
この日だけは大雨と強風。
でも無事開催出来、
先日書いたようにだからこその価値を得る事が出来たんだ。

もうさ、雨だから嫌だなぁ、とか、
ついてないなぁ、とか、なるべく思わないようにしよう。

そりゃ搬入とか大変だし、思っちゃう事はあると思うけど、
でも雨だからってだけでネガティブになる事が違うと知った。
そんな気持ちじゃ、晴れだって何も成し遂げられないんだろうな。

ありがとう。