こんにちは! 


Flexible Perfect Body協会代表の安藤一樹です。



前回ブログから、Fasciaの機能異常とマッサージの関係をお話ししています。
今回も、Fasciaの病変による機能障害についてです。

Fasciaは、全身に張り巡らされた膜状の結合組織です。
それは、全身に繋がっており、張力を伝達しています。


前回のブログでは、ある部位のFasciaの異常な癒着は、深部にある筋や内臓にまで影響を与えることをお話ししました。

今回は、Fasciaの異常が細胞に与える影響をお話しします。

まず、細胞には、ピエゾ効果というものが備わっています。

ピエゾ効果は、圧力を加えると電気を発生させるものです。

身近な例では、ライターの着火があります。
ライターのスイッチを押すと、ハンマーが圧電体(チタン酸鉛)を叩きます。すると、その圧力で電気が発生して、火花が散ります。





同様に細胞も圧が加わると電気信号を発生させます。
そして、その信号は、細胞をアポトーシス(自死)させます。

逆に張力が加わると、今度はその張力を軽減させるように、細胞を増殖させます。

このようにして、細胞の均衡を保っています。



しかし、Fasciaの異常によって、異常な張力が加わると、細胞が異常に増殖します。


それは骨棘や血管の異常増殖に繋がります。


アナトミートレイン第2版でも、細胞に加わる張力と細胞の異常増殖について言及されています。
以下引用

『細胞の形状を単純に変化させると、多様な遺伝学的問題において細胞を転換することができた。伸張して平らに広がった細胞は分裂しやすくなり、拡張しなかった円形細胞はアポトーシスという細胞死プログラムを活性化した。』

『〜〜したがって、機械的情報は明らかに化学的シグナルと結びつき、細胞と細胞骨格にその機能を伝達する。細胞骨格が伸張したきわめて平らな細胞は、創傷修復時のように、周囲の基質を覆うためにさらに多くの細胞を必要とし、また,細胞分裂が必要であることを感知する。円形にして圧力をかけると、きわめて多くの細胞がマトリックス上の空間を奪い合うこと、また、細胞は分化を続けるが一部は腫瘍形成を阻止するために死亡しなければならないことが示された。これらの2つの極端な状態の間で,正常組織の機能が構築・維持される。この転換の発生のしくみを理解することで癌治療や組織修復に向けた新たなアプローチが得られ,さらには人工組織置換にまでつながるものと思われる.』

引用元:アナトミートレイン第2版 p65



図.正常なFasciaと細胞


図.Fasciaの異常と細胞の異常増殖



このようにFasciaの病変は、細胞の異常な増殖にまで影響を与え、疾患の原因になる可能性があります。





本日も最後までお読み頂き、ありがとうございました。






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