日本の賃貸物件では、一昔前までペットを飼うことはできませんでした。
しかし、ペットブームや賃貸であってもペットと暮らしたいというニーズの高まりを受けて徐々に増えてきました。
全国各地にペット可の賃貸アパートや賃貸マンション、それに一戸建て貸家があります。
ペットと共に暮らしたい人々にとっては快適な世の中になってきましたが、ペット可賃貸では注意点もあります。
インターネットの賃貸不動産サイトや不動産情報誌などでペット可と明示されていても、細かいルールや条件が
定められているケースが多いです。
それを確認せずに入居してしまい、後々トラブルになる事例もあります。
ここでは、ペット可賃貸物件の中でもアパートに焦点をあてて考えていきましょう。
ペット可のアパートは、空室対策のためにペットという付加価値を設けている場合もあります。
都市部では移動に電車や地下鉄を利用する人が多いため、駅から近い物件は人気があります。
そのため、駅から離れた場所にあるアパートでは、築年数の経過と共に空室も目立ってきます。
空室が多いと、オーナー側にとって利益になりません。
そこで、入居者を獲得するためにペット可にしたり家賃を下げたりするのです。
ペット可のアパートでも、住人が動物好きな人ばかりとは限りません。
そのため、飼い方や共用部分の使い方には配慮が必要です。
犬の散歩の際にはリードを短く持つ、泣き声や足音が深夜に響かないようにすることなどは気をつけるべきでしょう。
また、猫を飼育する場合は爪とぎによる傷に注意する必要があります。
猫がストレスをためないようにおもちゃを与えたり、カーペットやラグなどで床を保護したりしておくことも有効です。
ペット可のアパートでも、飼育できる動物や数に制限が設けられている場合も多いです。
住み始めてからトラブルにならないように、契約前に条件等をよく確認しましょう。
よくある条件としては、「小型犬もしくは猫一匹まで」や「敷金一か月分増額」などです。
これは、物件によって異なるため、気になる方は不動産会社に問い合わせてみてください。
ペットは、私たちの生活に癒しや活力を与えてくれる存在です。
現在は誰でもペットを手軽に飼い始められる時代ですが、飼い主の都合で遺棄されるペットたちの存在を
忘れてはならないでしょう。
一度飼い始めたら、最期を看取るまで責任を持つことが最も重要です。
■分譲会社 ： なし