おはようございます。



昨日、なんだかたくさんのメッセージをいただきました。



大半がブログに書いた内容についてだったので、
少し意見を書かせてもらいます。



『半分は東電の怠慢による人災』と書いたことについてです。



まず鎮静化してくれている人の中にも東電に関わる人がいて、
その方々への感謝の気持ちがあることは大前提であります。
いつも被害があるのは現場の人達で、それを悲しくも思います。



しかし地震という天災を引き金に、東電が人災を引き起こしたというのはまぎれもなく事実です。



あまりにざっくりと書いてしまったからこそたくさんの意見をいただいたので改めて俺の考えを書きますが、



まず第一に何故これが人災であるかについて。



今回の東北関東大震災、
もちろんこれは予期せぬ大災害です。



しかし放射能漏れを招く事態になった理由にしていいものではありません。



東北にはまだいくつか原子力発電所があります。



女川原発などがそうですが、東北電力が管理するこの原発では地震が起きてすぐに自動停止などの処置がとられたためにほぼ無事に済んでいます。



他の原発もそうです。



なぜ唯一福島原発だけがこれほどの規模の『人災』を引き起こしたか。



調べてみたらわかりますが怠慢というより他にありません。



例えば、
耐震性については2007年に改善を求める要請が出されています。



そして、
チリで起こった規模の津波があった場合、
海水による冷却が困難であり事態を深刻化させるという懸念もとうの昔にされておりそれに対する改善要請もされていましたが、



東電はこれを拒否。



そして今回まさにまったく懸念されていたままの状況に陥っています。



さらに言うなら東電は新潟沖地震のとき柏崎刈羽原発で海に放射能を漏れさせる失態もしています。



これを踏まえたうえで今回の事態を考えればどう見ても東電上層部の怠慢と言わざるをえません。



『今まで散々恩恵をうけておきながら』
というご意見もたくさんいただきました。



これについては多少屁理屈になるかもしれませんが、言葉足らずを指摘してくださる方においては『恩恵』という言葉は適切でないと考えます。



『恩恵』とは与えられて利益や幸福になるもの、
と解釈します。



例えば日の光などは恩恵にあたると思います。



しかし、電力というのは与えられたものではありません。



対価を支払って株式会社である東京電力から購入しているものです。



無償提供されているものならまだしも、
こういう形で取引をしているものの安全性に問題があっていいんでしょうか?



だからこそ、
非難ではなく憤っています。



空気中にも水道水にも放射能がばらまかれ、
それに対する怒りは『非難』ではなく主張です。



まぎれもなく我々はあるべきでなかった人災の被害者です。



少し安穏としすぎではないかとさえ思います。



一言で書いてしまったことについては俺の言葉がと配慮が足りなかったと思います。



それに関して不快な思いをされた方に謝ります。



すみませんでした。



しかし、
疑問に思ったなら事実を調べてみるというようなことも必要だと思います。



納得いただけないようならまたメッセージをいただけたら読ませていただきます。



朝から長々と失礼しました。



改めて真意を汲み取っていただけたら幸いです。