お地蔵さんにお参りしたことある?
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お地蔵さんを目当てお参りしたことはありません。お寺に行くと必ず足元にお地蔵さんが現れます。私は悲しくなります。特に赤いあぶちゃん(よだれ掛け)してるお地蔵さんは悲しくて、たくさん並んでるともっと悲しくて、見なかったことにしたりします。あの濃いグレーの石の色が怖いし、この世のものでない、間違い無く別世界のものを感じて哀しくて、しゃがんで手を合わせることはなく足早に過ぎて行きます。
泣けた泣けた
こらえきれずに泣けたっけ
あの娘と別れた哀しさに
山のカケスも鳴いていた
一本杉の石の地蔵さんのよー
村はずれ
春日八郎の有名な"別れの一本杉"という歌です。ここに出てくる村はずれにポツンと立ってるお地蔵さんには、手を合わせます。どうしてでしょうね。たいがい小高い村の曲がり角に立っていて、目線があかるいんですね。きっと。そして村を出る人訪れる人に、にっこり笑っているような気持ちにさせてくれるのでしょう。だから立ったまま手を合わせて、また来まーすとか、よろしくー、バイバーイみたいな気持ちに私はなるのです。赤いあぶちゃんしてるのに。村はずれにポツンと立っているのに。
この歌の主人公も村はずれに立っているお地蔵さんのところまで来て、思いっきり泣いてあの娘を諦めて、すっきりした気持ちで帰ったような気がします。