「富士山が見えないから切った」…中国資本のホテルが隣人宅のヒノキ23本を無断伐採した、「身勝手すぎる言い分」
2024年2月28日 7時0分 現代ビジネス

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「富士山が見えないから切った」…中国資本のホテルが隣人宅のヒノキ23本を無断伐採した、「身勝手すぎる言い分」
中国マネー進出によって相次ぐトラブル
枝をバッサリ刈り取られ、根元に注入された除草剤によって朽ち果てたヒノキは、バタンと大きな音を立て倒れた――。
富士五湖のひとつとして有名な河口湖は、富士山を一望できるとして人気のエリアだ。2023年の年末、この地に別荘を建設中の井上さん(仮名)は、目の前の光景を見ながらやり場のない怒りをどこにぶつければいいのか途方に暮れた。
近年、富士山が見渡せる観光地では、中国資本によるホテルや旅館の買収が加速度的に進んでいるが、地域住民は様々なトラブルに巻き込まれている。
トラブルの原因の多くは、中国人オーナーが日本の常識を無視して大陸の感覚で物事を強引に進めることだ。前出の井上さんの悩みの種も中国人オーナーによる非常識な行動だった。井上さんはほとほと困り顔で経緯について説明する。
中国人がこだわる富士山の眺望
「2021年2月、富士山を一望できる高台に別荘用の土地を購入しました。これまで手掛けてきた事業を売却し、家族とのんびり過ごそうと長い時間をかけてようやく見つけた場所でした。余生を過ごす終の棲家として考えていましたが、予期せぬ隣人の行動で、計画は破綻寸前です。
うちの別荘地の裏には中国人が経営するホテルがあります。立地的には富士山、河口湖があり、うちの別荘、ホテルがある。つまり、ホテル側からすれば、ホテルと富士山の間にうちの別荘がある形です」
問題のホテルは富士河口湖町にあるK。開業はコロナ渦の2020年12月。経営母体はAという人物が代表を務めるM社で、Kホテルのほか、ウイスキー博物館や日本語学校などを運営している。
「もともと中国資本のホテルとは知りませんでしたが、のちにその事実を知りました。Aというのは通名であり、彼も奥さんも中国籍です。Aの日本滞在歴はそれほど長くなく、日本語を話すこともできません」
中国人にとって富士山は特別な存在であり、KホテルもHPで「富士山の眺望」をアピールしている。だが、実態は売り文句とはかけ離れていた。
富士山が見えないホテル
「富士山が見える客室はほんの数室だけ。宿泊者から不満が出ることもあったようです。
2021年8月、Kホテル側から『会いたい』というコンタクトがあり、通訳を通して代表を務めるAから『あなたの土地の雑木林が邪魔をしていてホテルから富士山を見ることができない。ホテルの眺望を良くするために木を切ってくれないか』との打診がありました。
Aはもともとうちの土地を買いたかったようですが、地主さんは彼らの態度を快く思わず、売らなかった。よほど嫌な思いをしたのでしょう。地主さんは私が購入する際も『日本の方に買っていただいてよかった。中国の方は朝も夜もお構いなしに電話をかけてきて怖かった』と話していました」
井上さんがこの地主から購入した土地には雑木林があり、20メートル以上のヒノキが300本以上立っていた。井上さんはプライベートを守るために一部だけ残して雑木林を伐採したが、富士山の眺望にこだわるホテル側はプライベートを守るためのヒノキの伐採も求めてきた。
敷地に侵入して無断で伐採
「富士山の眺望にこだわる彼らの気持ちもわかりますが、ヒノキをすべて伐採すると、うちのプライベートが丸見えになってしまいます。そこで、『塀を立てるなど代替案を出してくれないか』と提案したころ、『プライバシー保護のために別途塀を立て、その費用を負担することもやぶさかではない』という趣旨の提案がありました」
井上さんは「隣人になるのだから多少の妥協もやむなしか」として先方の提案を飲んだ。だが、事はすんなり進まなかった。
「別途塀を立てる場合、1000万円ほどの費用がかかることがわかりましたが、Aは『500万までしか負担できない』と言ってきました。もとよりヒノキの伐採に応じる義務も理由もなかったため、『それだと難しいですね』と提案を断りました。すると、まさかの出来事が起きました」
多数の事業を手掛け、法令遵守を徹底してきた井上さんにとって予想もしない事態だった。
「2022年1月20日に現地を訪れたところ、ヒノキ23本が無断で伐採されていることに気づきました。幹そのものではなく枝がバッサリ切り取られていました」
知らぬ存ぜぬの一点張り
無断伐採といえば、ビッグモーター店舗前の街路樹を川崎市に無断で伐採したとして同社社員が器物損壊容疑で逮捕された事件が記憶に新しい。逮捕された社員は各店舗を巡回する本社の「環境整備推進委員」という役職についており、店舗のスタッフに伐採を指示していたと見られている。
言うまでもなく他人の家の木を勝手に切るのは、器物損壊罪であり、他人の住宅の敷地に入った場合は住居侵入罪だ。
「この時点では証拠があったわけではありませんが、状況から考えてホテル側が犯行に及んだ可能性が高かった。実際、ヒノキが切られてしまった結果、ホテルからの富士山の眺望は良くなっていましたからね。
ホテルを訪れて『どういうことか?』と尋ねましたが、ホテル側は『知りません。何のことだかわかりません。おたくが自分で切ったんでしょう』の一点張りでした。
思わぬトラブルに巻き込まれた井上さん。後編記事『富士山麓の立派なヒノキが中国人の手によって「あまりに無残なありさま」に...《隣人宅の木30本》に勝手に除草剤を注入、中国資本ホテルの「ヤバすぎる所業」』では、日本の常識がまったく通用しない中国資本ホテルの「やりたい放題」をさらに紹介する。

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もともと中国に売るからである。

彼らは日本の法律の外だからね。

やりたい放題。

実行犯は本土へ帰って知らぬ存ぜぬ。