バランスが取れない パート3 | ありすのブログ

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M君の突然のわけの
わからないカミングアウトに、
T君のイライラはMAX近くに
達しかけていたし、
新入社員の彼は、
居心地が悪そうに小さくなって
立ち尽くしていた。

 とにかく、
新入社員の彼が可哀想で、
私は場を和まそうと、
自分の大昔の、
お酒の失敗談をいくつか話した。
(注意。。。流石に今は、ありませんが(笑))

酔っぱらって公園で寝たことがあることや、
違う知らない人の家に
帰っていこうとしたり、
横断歩道で座禅組んだり。。。

その話で新入社員の彼は
びっくりしながらも和んだようで、
ちょっと碎けて笑ってくれた。

M君は相変わらず上からの
手厳しい、突っ込みをいれてきたけど、
笑いながら私をいじって、
空気がよくなるなら、その方がマシだった。

そこで、また、T君が。。。

「ありすさん、ダメです、って。
そんなんしてたら、変なんに何されるか、
わからんから。
警戒心なさすぎっすよ。
可愛いんですから。」

いや、もう、可愛いは、
ええから(笑)

それに昔の話や。
今はないニヤリ

私が複雑な心境で苦笑いしていると、
突然、
またM君が私に、向かってこう言った。

また、なんの脈絡もなく、
突然に。

「ありすさんのこと、
誰もそんな目でみてないでしょ?」

意味がわからなくて、
私は黙りこくる。


状況を理解しようと、
考えていると、

そのM君の言葉に
(何言ってんねん。)
と、T君が
くってかかり、はじめた。


「だって誰も見てないやろ。
そんな目で。」

「そんなことない。
お前なんもわかってないだけやろ。
今日も、遅れてきたからしらんやろけど、
Sさんかって、ありすさんのこと、 
うちの職場のマドンナやって
言っててんぞ。
なぁ、言ってたなぁ?」

T君が新入社員の彼に向かって
同意を求めると、
彼も(言ってはりましたよね)と、
苦笑いしながら答えた。

私も遅れてきたから知らんかったわ。

って、でも、T君、マドンナ って。。。
それ、たぶん、ネタで冗談!!
その話、戦力外!!ゲロー

T君は続けて
(お前かって、いつもKさんの、
ありすさんに対する態度がキモイとか
いうてるやろ。)
と、言った。

だから、そういう話、聞きたくないから
やめてくださいタラー
どんどん居心地が悪くなる。


T君に押されぎみだったM君だったが、
また脈絡もなく、
私を指差して、
新入社員の彼にむかって言った。

「だって、見れるか?
見れへんやろ?
そんな目で、みれる?」

新入社員の彼は、えっ!?
と、目を泳がせていたが、
M君の顔をみて、
下を向いて小さな声で
(はい。)
と、言った。

「何言ってんねん!
それ、お前の価値観やろ!
なんで押し付けんねん!
見れへんって、それは、職場の先輩てして、
そんな目でみることは、
できんってことやろ?
だから見たらあかん、ってことやろ?」

T君、新入社員のこに、圧!!

新入社員の彼、
焦って、また目を泳がせて、
(はい、そうです)
と、答えた。

って、

一番可哀想なん、
この子やろー( ̄□ ̄;)!!!

って、いうか、
かなり私も惨めな気持ちを
どう処理していいか、
わからなくなってきていた。

T君はかなりイライラしていた。
いつものT君には見られない、
激しい口調だった。

「みてみろ!
そんなん、お前だけや。
自分の価値観押し付けんな!
お前だけや。
いいかげんにしろ!」

いや、T君。。。
君も大概
押し付けとるけどな!!笑

T君の熱にM君もタジタジ状態に見えたが、
負けじと
(だって、そんな想像できんやろ?)
と、口ごもった。

私は、もう、逃げ出したい気持ちで
いっぱいだった。

「わけわらからん。
何が見えへんねん!
何がどう見えへんのか言ってみろや!」

もう、いいって。
情けなさで、自分を保つのに必死だった。

「何が見えへんねん!」

T君がもう一度言うと、
M君はT君から目をそらして、
小さな声でボソリと言った。

「根本的に歳上は無理。」

それを聞いたT君。。。
より声を荒げて、

「そんなん、お前だけや。
お前だけのくだらん価値観や!
人間の付き合いに、
歳とか、関係ないやろ!
そんなん言うお前がおかしい!」

と、M君を指差して、
声を荒げた。

T君の勢いにM君は無言になり、
新入社員の彼はただ、T君とM君の顔を
何度も交互に見比べていた。

私は後輩達を、
大切にしなければいけないと、
思ってきた。

そして、それは、いつの間にか、
大切にしたい、と、
いう想いになっていった。

三人いる、三様な個性を持つ後輩達。

だから、大切にしたい理由も、
それぞれ違う。

ただ、共通しているのは、
心のどこかで、
いたいけなものを保護しなくては
いけないような、
そんな想いだった。

それはMに対しても、
T君に対しても、
後輩くんに対しても、だ。

こんなガタイの大きな、
成人男性を捕まえて、
何がイタイケや、と、
どこを保護してやるんだ、と、
言われるかもしれないが、
私にとっては、
彼等はいつまでも、緊張しながら微笑む、
新入社員のままだった。


居場所を作ってあげたい。

孤独だと、思ってほしくない。

私みたいにさせたくない。

ただ、ただ、
純粋に、そう思った。


下を向いて肩を落としている姿、

くしゃくしゃになった泣き顔、

視点の定まらない瞳、

肩身を狭くして小さくなりながら、
居ずらそうにしている飲み会、

(どうなってもいい)
と、力なく笑った顔、

そんなもの、
二度と見たくなかっただけだった。

救えるなんて、
そんな烏滸がましいこと思ってない。

ただ、
どんな時でも、
どうなっても、

いつでも電話したら、
真っ直ぐに話を
聞いてくれる人がいると、

何かあったら、
駆けつけてくれる人がいると、

一緒にご飯を食べてくれる人がいると、

いつも、見守り、支え、

自分が見ているときも、
見ていないときも、
知っている時も、
知らない時も、
いつでも、
自分を大切に想い、
信じ、認め、労り、心配し、
庇ってくれる人がいると、
そんな人がいると、
信じてほしかった。

皆が背中を向けたって、
必ず、あたたかな、
優しい言葉をかけてくれる場所、

ここだけは逃げずに受け止めて、
くれる場所、

それがあることで、
また、明日もなんとか1日過ごせるように。

私が、ずっと、ずっと、
そうしてほしかったように。

ただ、
そんな、純粋な思いだけで、
彼等のことをみてきた。

確かに、
私には、
そうしてほしい、
それを叶えて欲しい人がいたけれど。。。

純粋な願いほど、
叶わないものだ。
ごく、
当たり前の普通のな細やかな
願いだったけど。。。


彼等にも、
もしかしたらそんな人が、
いるのかもしれない。

それなら、
その代わりには、
流石に、私は、
なれはしないだろうけど、

例えそうでも、
自分の味方は、
何人いても良いはずだ。

だからこそ、M君の私への態度の全てに、
私は絶望するほど傷ついた。

馬鹿にされたとか、
侮辱されたとか、
そんなことではなくて。。。

ずっと、
本当に純粋な気持ちで、
力になれたら、と、思ってきた。

ただ、
本当に純粋で、
まっすぐな想いで。

ちょっとお節介な、
近所の姉ちゃんのような、
時には兄ちゃんのような気持ちで。

なのに。。。

伝わらなかったこと、

それどころか、

私はM君にとって、
ただのメスでしかなかった。

それも、クズ同然だ。

よく知らない新入社員に、
私のメスとしての価値を計らせるくらい、
軽んじられる存在だった。

私は彼に対しては、
女である以前に重々に人間だった。

自分がとても汚れた気がした。

そして、
それは、もう二度と、
綺麗にならない気がした。

純粋に、
労れば、愛すれば、
大切に思えば思うほど、
ただ、優しく、
あたたかなものだけを
望んでいるだけなのに、
いつも傷つくのは何故だろう。

私が、馬鹿だから?


息を荒げるT君に、
気まずそうに黙りこくるM君と新入社員。

とりあえず。。。
これは良くない。

「まぁ、私がいい女がどうかは、
またゆっくり飯でも食いながら話そうや!
今日はもう、遅いから、そろそろ帰る?」

かなり無理をしたが、笑えた。

「電車ありますか?」

T君が私に言った。

「私は大丈夫!君等は?」

私がM君と新入社員の彼に言うと、
彼等は(大丈夫です)と、力なく答えた。

(送ります)
T君が傘を開きかけたので、
私は気味悪いくらい笑顔を作って、
二人に手を降った。

「気ぃつけや~!」



私はT君と一緒に私の乗る電車の走る
駅まで歩き始めた。

T君はずっと私を労ってくれていた。

「ありすさん、ほんまに可愛いですから!
S君と、ずっと真木よう子に似てるって、
話してるし。
だから、Mのいうことなんか、
気にしないでください。
ほんま、可愛いっすから。」

さっきまで、
穴があったら入りたいくらい
逃げたしたかった、
T君の褒め言葉が、
とてもあたたかく感じた。


「皆、ありすさんのこと頼りにしてます。
アイツ、なんであんなん言うんか。
アイツだってほんまは、
頼りにしてると思います。
わけわからん。ほんま、なんやねん。」

T君はまだ、M君への憤りが
おさまらないようだった。

「ほんま。なんでやろな。」

私が力なく言うと、
T君は荒げた声を柔らかくして言った。

「M、最初、ありすさんの話、
よくしてて、
ほんまによくしてくれる、って。
アイツこそ、ありすさんがおらんかったら、
一番に辞めてたと思います。
最初、アイツが一番、ありすさん、好きで、
認めたはずですから。」

「俺も、ほんまに辞めたいって
何度か思ったけど、ありすさんが
話しかけてくれたり、
話聞いてくれたり、
色々気にかけて、よくしてくれて、
ほんまに有り難かったです。
こないだ辞めるって言ったとき、
ほんまに俺も辞めようか思って。
だって、誰も喋る人おらんし、
なんも、おもんないし。
居場所ないし。」

T君の言葉に泣きそうになる。
居場所。。。
私がずっと求めてやまなかっはたもの。
あなたのそれに、
私はなれていたの?

「とにかく辞めんといてください!
どうしても、辞めるんやったら、
俺が転勤なって、
おらんくなってから辞めてください!」

なんでやねん!!ゲロー
(冗談じゃなく、素でいいはりました)

まぁ、T君らしい発言やな。。。笑

本気でわらけてきて。。。

笑いながら、

「ほんまに自分、おもろいなぁ。
T君ってさ、少年ジャンプの
主人公みたいよな。」

そういうと、

「まぢっすか?それ、ほめてるんすか?」

と、いうので、

「褒めてるよ。私の中では最上級の
褒め言葉やで。」

そう言うと、
「有難うございます。」

と、笑ってたけど、
絶対自分の何が、少年ジャンプなのか、
わかってないはず(笑)


駅が見えてきた。

「今日はほんとに有難う。
今日はT君に救われたよ。」

そういう私にT君が言った。

「ありすさんは、いつも助けてくれました。
だから俺も返せるときは、返します。」

泣きそうになった。

いままでの自分の純粋な祈りが、
報われた気がした。

「じゃ、今日のお礼を私はするわ。
何がいい?」

するとT君は、はにかみながら、

「飯、一緒にいきましょ!
色々、話聞いてもらえるだけで有難いし。」

と、言った。

「了解!じゃ、なんか、ご馳走するわ!」

私が言うと、

「ほんまですか?でも、別にそんなんは
いいんで、飯いきましょ!」

と、T君は笑った。

駅に着き、別れ際、
T君が言った。

「M、あんなんいってたけど、
たぶん、ほんまには思ってません。
だから、Mのこと、
悪く思わんとったってください。」

感動した。
言葉に詰まるくらい。

「大丈夫。T君にいわれんでも、
Mが本間は生真面目でいいこなんは、
知ってるよ。
それに、そんな風にT君に言われたら、
約束せんわけにはいかんやろ(笑)
今日は、有難う。」

私がそう言って、手を振ると、
T君が、(気をつけて)と言って、
深々と頭を下げた。

まるで高校野球児が校歌を斉唱したあとに、
一礼する姿のように見えた。


T君が、あんなにも励ましてくれたのに、
私は、電車のなか、情けなさで、
自分の哀れさが許せなかった。

惨めな自分。

自分がどうしようもなく、
価値のない、汚いものに思えた。


帰ったら号泣した。

私の居場所はどこにあるのか?


こんな汚いものが、
居場所なんて、
願うほうが間違いだったんだ、と。


あの日から、
T君が気にかけてくれてるのがわかる。
あの日の私は、それだけ憐れに
見えたのかもしれない。

そのせいか、
後輩くんとの距離に執拗以上に、
ナイーブになってしまう。

そして、タイミング合わず、M君とは
会っていない。
良くも、悪くも。。。次顔合わすの、
気まずいな。。。


でも、何よりも、
憐れで、ミジメな、
自分を自分で受け入れられないでいる。


欲しいものは、皆、逃げていく。
信じたものも。

時々、このまま、
消えてしまいたいことがある。

私が救われるには、
どうしたらいいんやろ。
目眩がする。
真っ直ぐに歩けなくなったら。。。


私はなに?
限界やな、とか、思う、この頃。