松 月 院
この松月院は、道重上人の出身のお寺であり、年に一度
しか拝観することが出来ない、銭洗い弁天として有名な
弁財天が安置されているお寺でもあります。
この場所にお寺ができたのは、鎌倉時代の初め頃建久七
年「一一九六」と伝えられ・・・
当時は、五台山文殊院源空寺、真言宗として建立されま
したが、現在は、竹林山松月院といい「浄土宗」のお寺
です。
宇部村は寛永二年「一六二五」福原元俊の治めるところ
となりました。
元俊の次女は、吉敷毛利に嫁しましたが、若くして亡く
なられました。
そして、その位牌を、このお寺に迎えることになりまし
た。
法名「妙寿院松月周永大姉」の、中の二文字を寺の名と
して「松月庵」としました。
現在の、松月院と改称が許可されたのは、明治四十四年
です。
また、今一休と呼ばれた道重上人は、徳川家の菩提寺増
上寺の法王にもなった人です。