最初に言っておきたい。
今回は思いっきり個人の好き嫌いによる評価も入っておりますので、ファンの方はご容赦を。

昭和の歌謡ショーとの融合。
これが今回のももクリのコンセプトだそうだ。
で、冒頭に出てきたのが中山秀征氏。
これはどうだ?

思えば昭和のエンターテインメントのシーンには、必ず名司会者がいた。
高橋圭三さん、玉置宏さん、宮田輝さんなどなど。
そしてその名調子を混ぜっ返してギャグ入れたり、毒を吐いたりする、クレージーキャッツみたいなタレントが居たりした。
この方々の舞台回しに乗せられてタレント達は歌を歌い、観客はショーに酔いしれた。
まあ、これらの方々の多くが鬼籍に入られてしまったので「ももクリのためにここに連れて来い」とは言わない。
しかし昭和のエンターテインメントを体現する「今回のももクリの成否を握る人物」が何故中山氏なのか?
これがどうしてもわからない。
司会者とクレージーキャッツ的な存在をまとめて彼に託したのか?
でもそもそも彼に「昭和のエンターテインメント」を背負えるのかと言えばそれは甚だ疑問なのだ。

案の定、ライブのそこここで彼が登場して弁を垂れる度にそれまでの流れは寸断され、ももクロちゃん達の華やかな雰囲気に水を差す事となった。
昔から彼自身の持ち味になっている「根拠のない上から目線で一見説得力溢れる良さげな事を言うけど言葉が上滑りする」芸風が今回も遺憾なく発揮され、挙げ句の果てに植木等のマネをやって大いに滑ってアンコールに水を差すという暴挙までやってのけた。
いや、わかっている。
それはあくまで「演出」なのだということも。
だとすればその演出をしたあつのりんと、それを体現した中山氏両方が失敗したのだ。

もう本当に申し訳ないのだけど、今回のももクリは人選ミスと演出の失敗だとしかおもえない。
アレンジを含めた歌の部分、ドライアイスなどの舞台演出、昭和感たっぷりの衣装演出が良かっただけに、本当に残念だ。
去年のももクリが、ある意味到達点に達してしまった感があったので今年は難しいだろうなと思ってたんだけど、予想通りになってしまった。

ただ、そんな中でもメンバー達は歌の実力を上げた成果をそこかしこに見せていたし、それぞれがめっちゃキュートだった事ははっきりと書いておく。
特にメンバーの中でもあーちゃんのフレアスカートの扱いは超一級品で、めっちゃ可愛いかった。
さすがソロコンでやっただけの事はあったね。

え?プニノフの贔屓目ですと?

ご明察。