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大相撲横綱伝『佐田の山晋松』

第五十代横綱・佐田の山晋松

長崎県南松浦郡出身

本名・佐々田soon市川晋松

出羽海部屋

佐田の山晋松は昭和13年、長崎県南松浦郡の出身で、身長182㌢と上背はありましたが、太れない体質で苦労しました。
当時の出羽一門は、栃ノ海、栃光、海乃山、北の冨士などの名力士が揃っており、切磋琢磨しながら猛稽古で、突き押しに磨きをかけました。
入幕までまったく優勝経験がないという珍しい経歴をもった横綱で、平幕で優勝すると大成できないというジンクスを破った横綱でもありました。
問題の初優勝は、昭和36年5月場所で、佐田の山入幕3場所目で前頭13枚目、上位との対戦もなく、12勝3敗で平幕優勝します。
しかし、これには珍記録が生まれる結果となりました。
佐田の山は4日目、十両の清ノ森に敗れての幕内最高優勝、その清ノ森は、この場所、12勝3敗で十両優勝を飾っています。
ということは、幕内最高優勝の力士よりも、十両優勝の力士のほうが強かったという結果になり、この記録は、珍記録として残ることとなりました。
しかし、優勝は優勝で、翌7月場所は前頭2枚目まで上がり、若乃花、朝潮の両横綱、大関柏戸、北葉山を破り、11勝4敗で殊勲賞となります。
翌9月場所は小結を飛び越して関脇に昇進し、横綱若乃花、大関琴ヶ濱を破り8勝7敗と勝ち越します。

次へ続きます。