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大相撲横綱伝『大鵬幸喜』

第四十八代横綱・大鵬幸喜

北海道上川郡弟子屈町出身

本名・納谷幸喜

二所ノ関部屋

柏鵬時代の主役、大鵬幸喜は昭和15年、樺太の敷香に生まれ、戦争のため北海道弟子屈に移ります。
移民暮らしのため生活は苦しく、少年時代大鵬は、納豆売りをして生活を支えていました。
少年時代苦労した大鵬は、昭和31年に二所ノ関部屋に入門し、早くからその才能を見込まれて英才教育を受けます。
猛稽古で段々と強くなり、はじめは本名の納谷で土俵に上がっていましたが、十両昇進時に大鵬と改めます。
大鵬とは『荘子』に出てくる「一飛び九万里も昇る」という想像上の大鳥のことで、二所ノ関親方秘蔵の四股名でありました。
その名のとおり、トントン拍子で出世を果たし、昭和35年1月場所に新入幕。
この場所は初日から11連勝土つかずで、12日目に小結柏戸に当てられます。
満場熱狂のこの一番は、柏戸の出足を止めた大鵬が、割り出しにゆくと、柏戸は右からおっつけて、押し返すという大相撲となり、上手出し投げで柏戸に軍配が上がりましたが、大鵬は12勝3敗で敢闘賞を受賞します。
この時から大鵬の宿舎には、すごい数のファンレターが届き、世の中は大鵬ブームに沸き上がります。
昭和35年7月場所には小結に、翌場所関脇に昇進して、その翌場所には初優勝を飾り、早くも大関に駆け上がります。
しかし、この当時はライバル柏戸と北葉山を苦手として、大事なところで星を落として優勝を逃がしていました。

次へ続きます。