概要
5話の最後で謎の猫耳女生徒が言っていた「神の弱点」。
「神の弱点を記した書物」が、デッドロックの大図書館「カーズベロシティ」にあるらしい。
ミコトによるとそれは「魔界の書物全てがあると言われている超巨大迷宮」。
図書館であり迷宮という面白い設定。
ここでの冒険が新章の本筋になると思う。
今回はこのカーズベロシティについて考えてみる。
神の弱点
発端は、謎の猫耳女生徒が言っていた話から。
5話のラスト、ラブ&デス内の懲罰房の中にいたヤクトに謎の猫耳女生徒が接触してきた。
「オマエ神を殺したいんだろ?」と目的を確認しにきた謎の猫耳女生徒。
ヤクトが返事する間も無く、間髪入れず「私と組まないか 私は神の弱点を知っている」と話を持ちかけてきた。
どうやらこの謎の猫耳女生徒も神を殺す事が利点であり「神の弱点」と言える情報も持っているようだった。
その正体が、このカーズベロシティ。
弱点を記す書物の存在を教え、弱点そのものを教えたわけじゃないあたり、そこまでは彼女も知らないという事だろうか。
知ってて、あえて隠す、試してる理由があるとは思えない。
ここでは少し誇張した言い方をしていたのかな。
しかし、こうまで言うからにはカーズベロシティにある神の弱点を記した書物は信憑性の高いものなのかもしれない。
少なくとも彼女にとってはあそこまで言い切れる代物なのだろう。
大図書館
そのカーズベロシティは「デッドロックの大図書館」。
「その人の情報では神の弱点を記した書物がデッドロックの大図書館カーズベロシティにあるらしいんです」とヤクトは話している。
どの学校にも図書室があるように、学園モノらしい設定。
デッドロックにおいては「図書室」なんてレベルじゃなく「大図書館」と言われるほど広大なものであるのが真島作品らしい世界観。
その名の通り、ありとあらゆる本があるのだろう。
ミコトによると「魔界の書物全てがある」と言われている。
そこまで壮大な言われをしていると、神の弱点もそうなんだけど、ヤクトが言っていた魔界の真の統治者だったり魔界の歴史が記された書物なんかを読者視点だと読んでみたくなってくる。
実際、大図書館だとそういう文献も豊富にありそうで、サラッと今後の伏線として描かれないかな。笑
大図書館だからヤクト達も各々に色んな本を手に取って触れてほしい。
超巨大迷宮
大図書館と合わせて説明されたフレーズが「超巨大迷宮」。
ヤクトの話を聞いて「カーズベロシティ?魔界の書物の全てがあるっていう超巨大迷宮よ」と反応していた。
大図書館であり超巨大迷宮というチグハグさ。
こんな設定見た事ない。
だから超面白い!
魔界の書物全てがあるというだけで任意の本を探すのは膨大な時間がかかりそうなのに、しかも超巨大迷宮という、より困難極める事態。
何故超巨大迷宮になっているのか考えると、単に大図書館として拡大していくに連れて自然と迷宮になってしまったとかなんだろうか。
膨大な本と本棚を設置した結果、迷路のようになってしまったのは想像できなくもないような。厳しいか…?
それがあまりに不自然なら、書物に宿っている魔界の特殊な魔力があのような地形を作ってしまったとかもあるかもしれない。
「魔界の書物」というだけで不思議な力を宿していそうだし、それが無限のように並ぶと不可思議な現象を引き起こしてもおかしくないのかもしれない。
何故神の弱点が書物に記されているのか?
神の弱点そのものについては以前考えたので割愛。
今回の新情報から気になったのは、何故神の弱点が書物に記されているのか。
神の弱点が何かは分からないけど、記された書物が眠っている経緯が分からない。
神が自ら記すとも思えないし、そう考えると神と敵対する何者かが記した?
それが奇しくも超巨大迷宮内にあるのは、神にすら見つけられない、隠す意図があったんじゃないかと考えてみた。
であるなら辻褄が合ってくる。
そんな神の弱点を記した何者かの正体は「魔界の真の統治者」…?
ヤクトは神が支配する前、魔界には真の統治者がいたはずと話していた。
おそらくその人は神にその座を奪われたのだろうし、いつか神の失脚の為弱点を記した書物を残した行動は理解できる。
存命であるならいつかその座に帰り着く為。
いつかの未来の為にヒントを残したんじゃないだろうか。
どこにある?
デッドロックの大図書館という事だけど「超巨大迷宮」と言われていて、それはそれは広い空間である事が想像できる。
そう考えると、そんな空間デッドロック内にあるの?というところが気になった。
どこか一室には留まらない広さだと思う。
「図書室」ではなく「大図書館」なあたり、大闘技場のように学校の外に一つの建物として存在している?
無くは無いけど、その空間に限りがあるなら、どうしても超巨大迷宮になった経緯が想像し難い。
そこで思い浮かんだのは、デッドロックの地下説。
地下であれば空間に限りがなく、明確な出入り口は一つだけの為、整備されてない迷宮になってしまった事情も想像できると思った。
まぁ『FAIRY TAIL 100YEARS QUEST』のドグラ大迷宮と被るんだけど。
しかしやはり地下の大迷宮ってロマンあるし、DEADROCKにおいては「大図書館」でもあると特有の魅力は保証されるんじゃないかなーと思った。
仮に地下じゃないなら、そこだけ異空間になってるとかもありだと思う。
どっちにしても限られた空間内では収まり切らなそう。
どうやって探す?
もう一つ気になったのは、そんなところで任意の本を探す方法で、普通のやり方じゃ不可能だと思う。
そもそも普通に見つかるような場所であれば神が見つけて処分しているだろうし、何か特殊な方法は必要。
ここが話の鍵を握ってくれる予感がする。
しかし、考えてみてもF組メンツにそんな便利能力を持ってる人間がいるとは思えない。
皆、基本的に戦闘に特化していて、良くも悪くもサブ的に使えるような能力持ちはいない。
可能性があるとしたら詳細不明のチャコか…?
祖が「八咫烏」のチャコ。
大闘技場の組み手で第三の足を発動したもののその力は不明。
第三の足をアンテナのように求めるものを見つける能力がないだろうか。
チャコこそ純粋な戦闘タイプではないので、こういう場で活躍できると大きい。
他に可能性ありそうなのは、謎の猫耳女生徒。
彼女は祖自体不明だし、どういう人物かも不明で、神の弱点の存在を教えた以上、そこまでの道案内も担うんじゃないだろうか。
彼女だけ何らかの方法でそこに近づける手段があるかもしれない。
しかしその上で弱点自体を教えなかったのは彼女自身も知らないからであり、これまで探しに行かなかったのは、危険を伴う為協力者を探していたとかなら説明がつくかな。
以上、カーズベロシティについて考えてみました。
新章も楽しみだし、この弱点に魔界の真の統治者が関わってるのも面白そう!
ちょっとずつヤクトを取り巻く謎が明かされてきて、今回の話も神に繋がるヒントを得られたら良いな。