ルーゼンを殺す事が今後の目的?F組クラスメイトの1人「炎王のフレイ」について考える | ルーメン・イストワール

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概要


『DEADROCK』大闘技場編の1番の主役はフレイだったと言えるんじゃないかな。

ヘルズキッチン編におけるライゼンに続いて、デッドロックに来た理由、過去が明かされ、ルーゼンを殺す事はできなかったけど、ヤクトの神殺しと通ずる部分がありそうだし、ミコトにも「そしてその時が来たら私も力を貸すわ」と言ってもらえてクラスメイトとの絆も深まった。

個人的に最初は本命ミコトで時点でヒエンの話になるのではないかと考えていて、フレイが深掘りされたのは意外だった。

今回の一件で読者もF組もよく知る事ができたフレイ

今回はフレイにスポットを当ててより深掘りしてよりキャラクター像に迫ってみる。


初登場

初登場は第1話『魔界の神』にてハニーが特別入学試験でチェックしているめぼしい受験者の一人として名前が出てきた。

その中でまず最初に「たとえばあいつ」と言って名前を挙げたのがフレイ

「蟻焼きにされてぇのはどいつかなァ かかって来いよォ!!!!もっともっとォ!!!!」と言って蟻地獄にいる蟻を燃やし尽くしていた。


「296層全ての建物を燃やしちゃったって噂だよ」と説明する「炎王のフレイ」

「かかって来いよォ!!!!」と敵を挑発するような姿勢は好戦的である事が伺えて、296層全ての建物を燃やしたという噂であったり、ハニーが1番に名前を挙げた事から特別入学試験の受験者の中でも特別な強者だと思われる

1話の後半ではヤクトと同じF組クラスメイトの一人だと発覚。

フレイもこれからヤクトと学校生活を共にするメンバーだと判明した。


性格

フレイの性格について現状分かる要素をまとめてみる。

  • 戦うのが好き
  • 女性らしさには無頓着
  • 強い男が好き?ヤクトに惚れてる
  • 死んだ姉を慕っていた
というところかな。
「戦うのが好き」というのがおそらくフレイの性格で最も象徴的で、入学試験での蟻に対する態度であったり、デッドロックに来た目的の一つとして「まあバトルしたいって感じだけど」と言っていた事から分かる。
それ故に強い男が好きなんじゃないかと思う。
これに関しては明確に描写されてはいないけど、神を殺すという目的をカミングアウトしたヤクトに即座に惚れた反応からそういった側面を感じた。
フレイの中で絶対的な価値観が「勝つか負けるか」にあるなら、強い男に惹かれるのも分かる。
女性らしさに無頓着なのも戦いが好きなんて男勝りの性格が影響して身なりをそこまで気にしていない印象。
1話で初めて制服を着た時「おいおい このヒラヒラした"制服"ての何とかならねーのかよ」なんて言っていた。
大闘技場編では、死んだ姉を慕っていた事も分かり、フレイの人間性の原点にあるのは貧乏でも日々を支えてくれた姉がいるのだと思う。

他のキャラとの関係性

話も5話目まで進み、ちょっとずつ他のキャラとの関係性も構築されつつある。
  • ヤクト:「神を殺す」なんて大胆な言動にホレる
  • ルーゼン:大好きだった姉をバトルペットにして殺意を覚える
  • ミコト:大闘技場の一件で気にかけてもらってる
F組の中で現状最もヤクトに好感を持っていそうなのはフレイ。
元々物事を深く考えない性格もあるんだろうけど「神を殺す」という異常な発言を聞いて特別惹かれていた。
今のところ何かある度に、ヤクトを無条件で肯定している。
ルーゼンを憎んでいるのは大好きだった姉を無碍にされたからで、5話では「今はダメよ」とミコトに静止され、未解決。
おそらく今後はルーゼンを殺す事がフレイのデッドロックでの目的になるんじゃないかと思う。
事実上「姉を超える」という当初の目的は今回で達成されたとも言えるので、1番の目的はルーゼンの殺害に移行しそう。
「そしてその時が来たら私も力を貸すわ」と言ってくれてるミコト。
5話でミコトが特別フレイを気にかけてるのは明らかで、そこは彼女のバックボーンが関係してくるんじゃないかと思う。
何にしても今回で親密度は増した二人。
今後仲の良さは象徴して描かれそう。

フレイの祖は「炎王(イフリート)」
入学試験時、ハニーの説明で「296層全ての建物を燃やしちゃったって噂だよ 炎王のフレイ」と判明していて、その後教室に集まった時改めて「祖:炎王(イフリート)」と表記されていた。
「イフリート」とは、アラビアの伝承に存在する魔人

性格は獰猛かつ短気で、厳つい顔をしている。
様々な魔術を操る事ができ、その中でも特に「炎」を自在に操れると言われている。
一般に「炎の魔人」「炎の精霊」「炎の魔獣」として知られているが、これは元々テーブルトークRPG『ダンジョン&ドラゴンズ』で炎属性のキャラクターとして登場した影響なんだとか。
そのイメージの通り、フレイは炎を使っている。
他のフィクション作品でも出てくる通り、やはり炎を自在に操るのがイフリートの性質。

フレイの過去

大闘技場編では、フレイの過去が判明。
それは、フレイがデッドロックに来た目的に関わっていた。
幼少期は貧乏で周りの子供に馬鹿にされてた当時。
でもそんなフレイが自分の芯を保っていられたのは、大好きなお姉ちゃんがいたからだった。
「ピカピカの服よりもお姉ちゃんの匂いがするこの服が好き」と誇らしく語っている。
そんな姉は妹を幸せにする為、デッドロックに入った。
人間界の魔王になれば、お金が好きなだけ手に入るから。
フレイが「強さ」に憧れる理由は「フレイより強くなきゃフレイを守れない」と言っていた姉の「大切な人を守る力」なんじゃないかと思う。

「だって私はフレイのお姉ちゃんだから」…そう言った日に語った言葉がフレイに「絶対いつかお姉ちゃんより強くなるもん!!」と思わせる原点になっている。
現状、戦闘力としての強さの意味が強そうだけど、その本質は「大切な人を守る力」で、フレイはいつかその事に気付くかな?
もしかしたらそれがキッカケになれば、フレイは全面的にヤクトの神殺しに協力してくれるかもしれない。

フレイの今後

『DEADROCK』におけるフレイの物語は今後どういったものになるか。
大きな軸は、前述の通り「ルーゼンを殺す事」になりそう。

大闘技場で大好きな姉をバトルペットにしていた事が発覚したルーゼン。
今すぐにでも殺してやろうとしていたけど、今回は「今はダメよ」とミコトに止められていた。
その理由は「ヤクトが暴れているしあなたもヒドイケガだわ」として説明し、その上で「その時は必ず来る そしてその時が来たら私も力を貸すわ」と協力を申し出ている。
ヤクトの方もルーゼンに対して「これだから神の力を得た四魔教は…生かしておけない 僕があなたを殺す」と考えていて、ルーゼン殺しに協力するメンバーが3人もいる。
実際どれぐらい強いか計り知れる描写はなかったけど、ルーゼンは「おそらく戦闘力は教師の中でもトップクラス」と言われている。
簡単に倒せる相手ではない。
ルーゼンを殺すには万全を期す必要性があり、各々がデッドロックで更なる力と知識を得てレベルアップするべきなんじゃないかと思う
フレイとしてはやっぱり今すぐにでも殺しにいきたいと思うかもしれないけど、返り討ちに合う可能性が高いので、ミコトの話を聞いて一旦ルーゼン殺しから意識を離しそう。
ちょうど大闘技場編の話が一区切りついたので、フレイはフレイなりの目的意識を高めながら、新章に移行していくんじゃないかな。

以上、今回はフレイについて考えてみました。
ライゼンは過去を匂わすだけで留まっていたので、作中初めて深掘りされた人物。
大闘技場編は、DEADROCKの基本的な話の基盤みたいなものが読み解けるエピソードでした。
自然とフレイも神殺しに参加的になっていて、今後の動向が興味深いです。