Gate of Nightmares第7話『精霊の森』感想 | ルーメン・イストワール

ルーメン・イストワール

真島ヒロ先生を応援しています。
EDENS ZERO/Mashima HERO'S/FAIRY TAIL/RAVE




扉絵

扉絵は、花見をしてるアゼエマとナイトメア達。

何故にこの時期に…?(笑)

花見って良いですよね〜!

本家の真島作品の扉絵でも度々出てくるシチュエーション。

みんなで綺麗な花を見ながらご飯食べる光景が楽しそう。


精霊の森

前回、エスティオから与えられた任務で訪れた「精霊の森」。

原作ストーリー同様、一章でアゼル達が訪れた地ですね。

先月からナイトウォーカーの謎の失踪が続いているという不可解を解明する為に、調査に訪れました。

精霊の森の景色が良い…!

神秘さを感じさせる森で、良い具合の夜の闇との調和。

何か植物が発光して、辺りは光っているようですけど、アゼル達の周りにある木の先には夜の闇が広がっています。

もしかして、この植物は誰かが来たのを認識して発光する便利仕様になってるのかな?

そういうファンタジーな設定も面白い。

ゲトメア公式サイトには、ギャラリーの一つに真島先生が描き下ろした森の中を探索してるアゼルとエマのイメージイラストがあるのですが、今にして思うとこれは精霊の森だったのですね。

薄暗い森だけど、完全に真っ暗ではない、周囲を見渡しながら探索する事ができてる。

1ページ目のアゼル達が精霊の森にやってきた絵を見て、真島先生が以前描いたイメージイラストと繋がってハッとさせられました。

それだけマツオカヨシノリ先生が本家の設定に気気を遣って世界観を作ってくれたという事。

「精霊の森」というフィールドをゲーム以上に体感できた気がして、凄く良かったです♪


アビゲイルも同行

原作ゲームのストーリーだと、クライマックスでエスティオとアビゲイルが登場しましたけど、コミカライズ版ではアビゲイルは最初から同行しているんですね。

アゼル達はまだ「罪人」の身で、確かに調査に向かわせたものの逃亡する可能性だってあるので、監視の為行動を共にするのは納得できる展開。

アビゲイルが一時的にパーティーインする理由として凄く自然でした。

コミカライズでアビゲイルが使役してるナイトメアは、自由自在に体の形を変えられる炎の精霊・ラブァ。

これはゲームでの名前がそのままニックネームになってますね。

まぁ元々の名前がニックネームっぽいもんな。

アビゲイルの刀身が炎に変化してるのも、正体がこのラヴァという設定になっていました。

アビゲイルの刀身が炎なのはゲーム同様。しかし、その正体がラヴァってのは現状コミカライズオリジナルの設定ですね。

もしかしたらゲームでもまだ明かされていないだけで同じ設定になっているのかもしれないけど、最初から用意されていたキャラクターデザインと原作の世界観を上手く組み合わせていて感動しました。

アビゲイルの本来の剣は、ほんとど束だけの状態で剣先が折れてるのも気になりますね。

普通だったら、折れた剣なんて使わない。

なのに、ナイトメアのラヴァの力を利用してこの剣を使っているのは何か理由があったりするんでしょうか。

この設定はゲームにもあるのか、コミカライズ特有なのか、折れた剣を使ってるアビゲイルの過去が気になります。


神隠しの森

精霊の森に関しても、ゲームではなかった設定が用意されています。

「貴方達子の森が昔なんて呼ばれていたか知ってる?」とアビゲイルが話し出しました。

「神隠しの森 この森に足を踏み入れた者は元の世界に戻れないと言い伝えられてきた」。

その伝承の正体は、精霊の森にいくつかあるレムリアスと繋がるゲートだとアビゲイルは言っていましたが、直後アゼルとエマがアビゲイルの前から姿を消していたり、実際に先月から行方不明者が出ていたり「それだけ」じゃないんでしょうね。

もっと他の意味で「神隠し」が実際に起こってる。

人災なのか天災なのか、偶然か意図的か、この森で再び「神隠し」が始まっている。

「この森に足を踏み入れた者は元の世界に戻れない」…これが精霊の森編のテーマじゃないかと思います。

レムリアスのゲートに関しても、今回の話を読んでより理解が深まりました。

基本的にはゲートは国が管理してるけど、それは「ほんの一部」で、世界にはまだ発見すらできていないゲートが沢山あるのだと言います。

なるほど、そういう設定になっていたのか。

ゲームでストーリー追っているだけだと、イマイチ現実世界とレムリアスの関係性がよく分からないんですよね。

「異世界」とは言っていたけど、現実世界に干渉してくるし、それだけじゃなくゲームとしてそのレムリアスに行ってナイトメアをゲットしに行くし。

現実世界にも一部レムリアスと呼べる領域があるみたいな設定なのかなと思っていました。

こうしっかり設定が公開されて、理解しながら読み進める事ができるのはコミカライズならではですね。


神隠しの正体

さて、アゼルやエマがアビゲイルの前から姿を消した理由は何なのか。

一番考えられるのは、何かのナイトメアの影響の可能性。

パッとゲームでそんなナイトメアがいたか思い浮かばないですが、人々の位置を勝手に移動するイタズラをするナイトメアというものもいてもおかしくない気がする。

「神隠し」の伝承の正体はレムリアスとのゲートではなく実はナイトメアによるものだったという真実なのか、それとも五聖天の一人・ウロボリアが暗躍してる…?

ゲームでいう1章、この精霊の森での任務はウロボリアという敵キャラが出てくるエピソードですが、もしかしたらそいつの力でこの不可解な現象が引き起こされている可能性もあるかもしれません。

それもどっちにしてもナイトメアの力なんですが。

今回の話を読む限り、犯人は最後に出てきた人語を喋る人魚みたいなナイトメアですかね。

確か人語を喋るナイトメアは、亜人種みたいな設定がゲーム本家にはあったな。

ちょっとこいつもパッとゲーム本家にいたかどうか思い出せないのですが、コミカライズではこの精霊の森編の大きな敵になりそうです。

単純な戦いではないところで問題に直面してるのが面白いな。

この窮地をアゼル達はどう乗り越えるのか楽しみ。