FAIRYTAIL100YEARSQUEST第72話『月下美神』感想 | ルーメン・イストワール

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■扉絵

扉絵は、2021年の干支である丑(牛)の星霊タウロスと大きな筆を持ってるルーシィ。

まだ2020年ではありますが、無料掲載される頃には2021年になっているので、このタイミングでの謹賀新年扉絵という事ですね。

実際、無料掲載で読む人の方が圧倒的に多いし、公式でも宣伝を強くしてるのはそっちなので納得の采配です。

ルーシィの舌をペロッと出した表情が可愛いなー。

得意げと言いますか、等身大の女の子らしくて好きです。


■白滅寺院

ナツ達とはぐれてしまったトウカとファリスは「白滅寺院」という場に向かうそうです。

「白滅の巫女の暮らす里」という白滅寺院は「寺院」と言うからには独特の文化によって築き上げられているような建物なんでしょうか。

意外とFAIRYTAILで「寺院」って出てきた事なかったように思いますし、どんな構築になっているか楽しみです。

その白滅寺院にいる「大白滅巫女様」なら力になってくれるかもしれないと。

「巫女」だから女性ではあるかと思うけど、一般的に想像できそうな老婆でくるか、メイビスのパターンのように意外と若い女の子が出てくるか…。

真島作品ならどっちのパターンも十二分にありそうです。

「臨界魔法世界」であるエレンティアだからこそ、何か特別な能力を持っていたりするんですかね〜。

ここから状況を打開する決め手となったら良いな。


■星霊魔法vs.体術

星霊衣アクエリアスフォーム、やっぱり好きだな〜!

星霊衣で一番好きかもしれない。

ルーシィのアクアメトリアを飲んで技を放った不動のミミは、いわゆるスレイヤー系魔導士と似たような機能になっているんですかね?

アクアメトリアを飲んだミミは「ウム!!ミネラルたっぷり」なんて言ってから「不動掌」という技を放っていて、まるでアクアメトリアを自分の力として取り込んでいるかのように見えた。

別にミミの霊術は水属性には見えなかったので、吸収してるとしても属性は関係ないっぽいですねー。

何でもかんでも魔法を吸収できるというチート性能ではないだろうから、アクアメトリアに関しては極論水だから、ただ「飲んだ」というだけなんでしょうか。

こう「魔法」という超常的な力に対して脳筋でゴリ押す感じが、見てて笑っちゃいますw

ある種、魔導士にとっては一番戦いにくい相手かもしれない。

スコーピオンのサンドバスターに関しても単に体を超回転させる事で「不動ハリケーン」という技として、対応しててツッコミどころ満載でしたw

ミミに関しては、何故か月下美神の中でも一番勝てるビジョンが浮かばないな…。

少なくともこのまま正攻法で戦っていても埒が明かなそう。


■カプリコーンvs.ミミ

一瞬ではあったけど、カプリコーンはミミと互角に戦えているのはテンション上がりましたね。

ここまで純粋な体術で完封されてきた星霊の中でカプリコーンだけは、引けを取らず対等に渡り合っていた。

ここだけの描写を見ても、やっぱりカプリコーンは黄道十二門の中でも最強格の星霊なんだなって思いました。

だからこそ、その後すぐに倒されてしまったのは、ミミの脅威をより強く決定づけるものだったなー。

ルーシィの持ち得る最強格の星霊でも、一瞬で差が開いてしまうくらい実力差は大きいのか。

他にルーシィが出せるカードと言ったら、レオぐらいでしょうか。

アクエリアス、早く帰ってきて!

今回は、昔単行本7巻の質問コーナーで触れられていた「星霊の強さは使う人の魔力によって変わる」という古の設定がまさかの回収を果たした。

ミミが言うには、体術の心得があるカプリコーンの実力が発揮されないでいるのは、鍛錬が足りないからではなく術者であるルーシィが引き出せていないからだそうです。

もっと強い術者であれば、カプリコーンは己の力を最大に発揮できた。

「星霊の強さは使う人の魔力によって変わる」という設定、生きてたんですね…。

質問コーナーで1回触れられただけで、本編でそれを裏付けるような描写は無かったから、正式採用はされなかったシステムなのかと思ってました。

まさか本編最終回以降のスピンオフであの設定が使われるとは思いませんでした。


■月下美神でミミだけの特異性

にしても、ミミは月下美神の中でも一人独立しているというか、ルーシィに対して敵意が強すぎるというわけじゃないし、セレーネに対する忠誠心もそこまでは無さそうに見えるなぁ。

例えるなら、RAVEの王宮守護神時代のレットみたい。

純粋に戦闘に対するフェアプレーの精神が強いからこそ、場合によってはセレーネの意向に反する行動だって取りさえすらしそう。

本来敵であるルーシィに対して「術者が強くなれば星霊も力を最大限に発揮できる」とパワーアップのヒントを与え「力不足を嘆くくらいなら鍛錬すればよかろう」と鼓舞している。

ミミがルーシィに「鍛錬すればいい」と言うというという事は、今後の未来において鍛錬できる時間があるという事であり、そうするとミミはルーシィの事を殺すつもりは全く無いんじゃないかと思います。

セレーネは今回のラストには「やはり殺してはダメ」と言っていた事から「殺害」を命令していただろうに、場合によってはミミは従わないつもりだったのかもしれない。

何だか最終的にミミはルーシィの実力を認めて、セレーネの撃破を応援しそう。

そう考えると、ミミは結構良いキャラしてるなぁ。


■ダイヤモンドエフェクト

ハクネの「ダイヤモンドエフェクト」という技は、人体をも凍結させる霊術で、インベルの氷魔法と似ていますが、氷耐性のあるグレイも凍らせているので、その純度?はインベル以上でしょうか。

ハクネの霊術は、魔力や呪力や霊術といった目には見えない力を凍らせる力だそうです。

だからこそ、グレイの「氷耐性」という特別な体質をも無効化し凍らせる事ができた。

これまで氷系能力者は何人も出てきましたけど、ここでまた新たなパターンが出てきて面白いです。

「目に見えない力を凍らせる」という、ちょっと言葉遊びかのように、特別な性能を誇っている能力になってるのが、実に真島作品らしい。

ただ、このハクネがそのままインベル以上に強いキャラかと言うと、そうでもないかと思っています。

インベルは確かにグレイだけは凍結させられなかったけど、凍らせるまでの時間で言えばインベルの方が一瞬でした。

ハクネの氷霊術は、肉体を徐々に凍らせていき当事者はそれを認識できる余裕がありましたが、インベルの方はほとんど意識する間も無く凍っていました。

ハクネの能力は特殊性能が厄介ではありますが、逆に言えばそこを攻略さえすれば、そう難易度は高くない印象を受けますし、やはり氷魔導士として純粋に強いインベルの方が脅威強いかと思います。


■とても残酷で愉快な宴

セレーネは、最初は殺害命令だったっぽい月下美神への意向を「連れてきなさい」と変更。

何やらセレーネは「とても残酷で愉快な宴」をするつもりらしい。

パッと思い浮かんだのは、見せしめとして残酷に殺しながらお酒を飲む…とかかな?

一先ずは殺されなかった事で、ここから反撃ステップに進むんでしょうか。

セレーネの住んでる黒月山に行く事になりそうだ。