昨日に投稿した、古いトラベラーズチェックの現金への換金に関する苦労話の続きです。
※補足:このTCを何度も実際にアメリカに持っていき、何度も、何度も買い物で使おうとしましたが、既に2000年頃には受け取ってくれる店はありませんでした。その当時に同じように銀行にも持ち込みましたが、「出来ません」とすべて却下されてきた経緯があります。
このTC(トラベラーズチェック)は、大阪の自分の住む町の駅前の日本の主要都市銀行の支店で40年前に購入しました。
僕が大学生の時です。当時、生まれて初めてアメリカに旅行しました。4か月間。その時に換金してTCに交換して旅行に行きました。
その時に使いきれずに余ったのが、前回写真に載せているアメリカドル、バンクオブアメリカのトラベラーズチェック、TC $1,500.00- です。
今は1ドルが140円もするので、ゆうに20万円を超えます。
(但し、このTCを買った時の為替レートは200円以上でした。(涙))
当時に買った日本の銀行でも、古すぎて無理と言われてしまいました。「発行元である、”バンクオブアメリカ”に直接交渉して下さい」と言うことで、東京に唯一あるバンクオブアメリカの支店に電話しても駄目でした。
「個人のお客様は対応できません。アメリカのTCセンターにトラベラーズチェックセンターが設置されているので、対応しています。」
「アメリカ国内にそれに対応する、”トラベラーズチェックセンター”なる部署のフリーダイヤルがあるので、そこに電話して下さい。」
前回も言いましたが、考えてみると、日本国民は1億人も居ます。
今もその古いトラベラーズチェックなるものを、家の箪笥の奥に大事に仕舞っている人がどれだけいるんだろうか?
その額を全部足したらどれほどの金額になるんだろうか?
その人たちは、きっと、その‟紙くず”と化したTCの紙幣を大事に‟思い出”として持ち続けるのだろうか??
しかし、今回僕は、その換金にトライしましたが、その苦労たるもの尋常ではありません。掛かった時間、日数、浴びせられた心無い対応。レンタカー代、ガソリン代。。。。思い出しても腹が立ちます。。。
今、日本に持っておられる方がもし居て、アドバイスするとしても、ほぼ不可能でしょう。英語がペラペラでも無理です。だって、事実、僕はアメリカ人の親友に交渉してもらいました。何度も、何度も。しかし、無理でした。
勿論、僕達が電話したのは、アメリカの国内からですよ。。。
アメリカ国内から、トラベラーズチェックセンター なる、フリーダイヤルに電話しました。
僕の親友、トムに電話してもらいました。
すると、その東京のホームページに載せてある、トラベラーズチェックセンターのフリーダイヤルに出た人は何と言ったとおもいますか?
「今お住いの最寄りのバンクオブアメリカの支店に持ち込んでください。交換してくれると思います。」
私達は、言われた通り、支店に何度も訪問したけれど駄目だったので、このトラベラーズチェックセンターなるところに、合計3回も電話しましたが、結果として、基本却下、対処不可能と言うことです。
自分の住む、アメリカ・フロリダの支店に、合計10回くらい持ち込みました。支店の場所を変え、日を変え、窓口を変え、、、
何度も何度も色々な支店に行き、窓口の若い女性に、「無理です。」ってずっと言われ続けてきました。しかし、「無理」で引き下がれない。だって日本からわざわざ来ているのです。
「マネージャーを呼んでくれ!」と言い、応接で1時間も待たされたことも数回。マネージャーに日本からの経緯を丁寧に説明して、「絶対に換金してもらえるはず」と言われました。。色々な場所で言われたことを繰り返しても、、、
最終的に
「無理です。」「今日は無理です。」「ここでは無理ですけど、大きな支店に行けば何とかしてくれるかも・・・」無責任極まりない発言。
要は、自分が関わるのが嫌なんですねー-。
「ややこしいことは却下」 と言う事。
「何処かの外国人の変な東洋人の言ってる、古い見たことも無い紙切れのことを聞いている暇はない・・・」
「40年前? そんな前の物を持ってこられても無理無理。」
日本から、わざわざこのために来たと、何度も何度も、言ったが、やはりだめ。全然ダメ。。。
滞在中の3か月間で何度もトライしましたが、はっきり言って、もう諦めていました。無理です。
この20万円の紙きれに為に、既にどれだけの時間を費やしたことか。日本の支店にも何回も行き、支店長にも直談判し、色々な場所に電話も何十回もしてきました。発行元の銀行の東京の支店にも交渉し、或いは買った銀行の支店長代理から交渉もしてもらっても駄目でした。
アメリカに来て、3か月間も、度々訪問しては交渉したけど、不可能で・・・
もう、どうしようもないでしょう。。。???!!!
「止めた。もう諦めた。」
しかし、日本に帰国する前の最後の最後に、もう一度トライしてみようと思いました。。。
日本帰国の3日前に、僕は意を決して、300㎞も離れた、大きな支店に行ってみた。
オーランド支店 と言う場所。 大きいから。
車で3時間掛かります。フリーウェイで。。。
着いて、さっそく、いつものように窓口で話を聞いてもらいました。
「無理です。出来ません。」といつものように却下されました。
僕もいつものように「マネージャーと話をさせて下さい。」と言った。
30分くらい待たされて、マネージャーの個室に案内されました。
そのマネージャーと言う人は、今までの人とは違いました。
何が違ったかと言うと、アジア人でした。恐らくはインドかタイ当たりの人種のような顔をしていました。年の頃は30台半ばから40歳くらいまでの優しそうな女性。
「日本から来たのですか?」
「はい。日本から旅行に来ました。このTCを変えてもらいたくて。。。」いつものように大袈裟に言いました。英語ですよ。。。(笑)
すると、その女性は、「私は日本に住んでいたことがあります。」
と言いました。「日本は綺麗な国ですね。」
彼女は仕事で東京に数年住んでいたらしい。
「また、来年日本に行く予定です。」と、、、
日本贔屓の人で良かった。。。
僕は今回のトラブルを最初から細かく説明した。
もう何十回も支店にも行った旨も言った。TCセンターの話もした。
彼女はゆっくり話を聞いてくれて、
僕に心から謝罪した。
「バンクオブアメリカの一人として、謝ります」と言った。
「こんな失礼な事があってはならない。」
「あなたは何も悪くない。これは間違いなく当行が発行したもので、時間が経とうとも、我々発行した銀行が責任をもって処理しなければならない。。。」
僕は嬉しくて、嬉しくて、涙が出そうになりました。本当に。。。
何回も握手をし、ハグをさせて頂きました。。。
今までの苦労が吹き飛んだ瞬間でした。。。
帰りの3時間のドライブは鼻歌混じりの快適なドライブになりました。笑笑
しかし、僕は思いました。
あのマネージャーが、もし、今まで通りの白人だったら、、、
あのマネージャーが、いつのものように、アメリカ人特有の、自己中心的な人で、相手のことを考えないような人だったら・・・
思いますが、あれはたまたまのラッキーだったんだ、って今も感じます。
でも、ありがとうございました。結果オーライです。。。
僕は日本に戻り、日本の支店に出向き、副支店長に今回の経緯を全部報告しました。副支店長は何度も何度も謝っていました。
しかし、40年もほったらかしにしていた自分が悪いと感じました。
でも、発行元銀行の対応はそれでは駄目ですが・・・
何とも言えない後味もしましたが、キャッシュに交換してくれた、と言う事実が全ての苦労を水に流してくれました。。。(笑)
失礼いたしました。読んでくれてありがとうございました。
かず
PS;バハマでヨットチャーター始めます。宜しくお願いします。
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