さて、新年が明けました。おめでとうございます。
今回の渡米で、2か月、やっとエンジンを動かすことが出来ました。
動いた瞬間は感動と言うか、この1年余りの苦労が蘇って、涙が出てきました。
多分、この船が地元の日本にあったとしても、やった事の無い未経験の素人の私が、ディーゼルエンジンの解体修理(オーバーホール)と言う作業は難しかったのだと思います。
色々な人に助けてもらって、やり遂げることが出来ました。特に日本のヤンマー方の協力が無かったらなし得なかったことであったし、日本のヤンマーのエンジンが乗せてあって本当によかったです。
ヤンマーは私の地元大阪の世界に名だたる企業ですからね。
そのヤンマーの人がついこの前、作動成功の連絡をしたら、今までに素人がエンジンのオーバーホール修理が出来たと言う話は聞いたことが無い。たぶん初めての人だと思いますよ。凄いですね。って労ってくれました。嬉しかったです。
元々は2014年にアメリカに来て、自分のヨットで世界を航海して、日本の戻ると言う冒険の計画でしたが、
5年経ってみれば、踏んだり蹴ったりの失敗や災難の連続でした。
計画通りには行かないものですね。。。つくづく思います。
日本に向けて3回出港しましたが、全て、初期段階で故障や、準備不足、トラブルの発生で中止を余儀なくしました。
航海は良く人生に例えられると言いますが、僕は未だ、まともに航海も出来てはいませんが、
振り返って人生に例えてみても、失敗ばかりです。
要は、この小さな冒険ですら、こんなに失敗ばかりですし、
僕のこの60年間は、みっともないくらい、嫌、アッパレが付くくらい失敗
の連続です。
皆様の人生はいかがでしょうか。
うまく行きませんね。。。(笑)
今日はね、タイトルが ‟新年の決意” です。
NEW YEARS RESOLITIONS って英語では言いますかね。。
このアメリカ、こちらでは年中イベントの中で一番大きい、クリスマスや新年の休暇の過ごし方を見ていると、色々なものが見えてくるように思います。
僕はこちらでは一人ぼっちで過ごしています。まあ、船の修理に来ているのですから、別に休みもないし、遊びに行くわけでもない。
今問題のエンジンや、船の修理箇所を触っていると落ち着くし、納得いきます。
でも、アメリカ人はクリスマスは家族で過ごすのが習わしです。みんな遠くても飛行機で旅行して家族が集まります。
しかし、もちろん、これだけ人が要るのだから、そうじゃない人も多くいるのです。
集まる家族がもう居ない。
家族とは20年前に喧嘩してから疎遠になって会う気もしない。
お金も無いし、余裕もないから会いたくない。
マリーナのリビングに大きなTVが置いてあって、この2か月以上すっと見ていますが、たった一人で何時間もそれを一人でみている人が何人もいるんです。
そんな人は、顔も上げないし、挨拶もしようとしない。
アメリカ人には珍しいのですが、そんな人たちもいっぱいいるのです。
日本でも、最近は孤独死が問題になっています。
誰にも看取られずに一人ボッチで死んでいく人たちです。
でも、ああやってみんな集まって家族ごっこをして、自己満足しているけど、内心はどうだかわかりません。
基本人間なんて、孤独なものだと言う気もします。
一人で生まれてきて一人で死んでいく。誰も連れだって生まれてきたり、連れだって死んでいきません。
本当は心の中では、寂しくて、つらく苦しいのかもしれませんね。
本当の幸せな死に方は、文字通り、愛する人に囲まれて死んでいくのが幸せと言うのでしょうが、愛する人って誰?家族でしょうか?
家族がいなかったら? 子供が居なかったら?伴侶もいなかったら?
友達が多いって自慢している人だって、死ぬときにはその友人達の誰一人も、その瞬間は周りにはいないものです。
そうですよね。そんな人もいっぱいいるし、それがそれだけで不幸と言う事でもないのかもしれません。
じゃあ、どうやって死んでいくのが良いのでしょうかねえ??
自分が喜んで、満足して、感謝しながら死んで行けたら一番いいのでしょうか? そんな死に方ってあるのでしょうか?
僕は今年、還暦です。
60歳。
ニューイヤーレゾルーションを元旦に決めました。
①この先あと60年間生きられるような生活をしてみようと思います。2回目の還暦を目指したいと思います。(笑)
②先祖に感謝して、先祖・家族と仲良くしたいと思います。そして先祖法要・供養をしたいと思います。
③心穏やかに丁寧に確実な生活を心がけようと思います。
あまり書きすぎると、新年の決意じゃなくなるから、もう止めときますね。。。(笑)
カズ 一人ぼっちの迎春。。。