20年ぶりのメンテナンス | カズのヨット世界一周航海&人生日記

カズのヨット世界一周航海&人生日記

2014年3月にスタートしたヨット世界一周航海は出航前にアクシデント続出。果たして、アメリカ・フロリダを出航して日本に帰還できるのか。挫折するのか。1年掛かるのか、2年掛かるのか。

ヨットのポートライトが 僕の船には16個ある。そのうちの1個を外して、シールし直した。

21年ぶりだ。つまり、この窓は初めてしました。

 

このコーキングは凄く強力です。一本2800円もする。日本でも安物は350円で売っているあのコーキングである。

16個ある窓で漏水を起こしていたのは、たぶん4個。

 

1個の窓を外して、古いコーキングを剥がす。この仕事が大変。

2時間くらいかかる。窓を外すのにも1時間かかる。

コーキングしなおして戻すのに1時間。

掃除や養生で1時間。

 

つまり5時間かかりました。

 

1日に一個しかできない。

頑張っても2個まで。

 

こんなのやってられない・・・しんどい。

 

しかし、これがヨット。

このような仕事が何百もあるんだ。

 

そうしている内に、また何かが壊れていく。

そして、また修理。修理。修理。

 

遊ぶところに行かない。。。

 

今日は、キャンバスの破れを修理しました。

業者に見積もれば、100ドル。

 

誰かに何かしてもらえば、100ドル以上。

それは僅か、15分で終わる仕事。

 

自分でやりました。

自分でやれば、2時間かかりました。

 

ミシンがないので、手で縫う。

糸が太いのでなかなか、通らない。専用の道具で押しながら針をいれる。

 

じぶんでやるから、更に強くしようと2重にも3重にも縫う。

 

こういうのがヨット。

 

ヨットだけではない。

きっと我々の日常の生活でもこんな感じだろうね。

 

家も壊れる。修理が必要。

服だって、車だって、自転車だって、電化製品だって、

 

壊れる。

 

そう、人間の体だって壊れる。これは特に注意が必要かも・・・

 

それを業者に持っていくと、直してくれるが、費用は安くない。

だから、自分でする。

 

病院はもっと高い。

健康な生き方をしている人は、この医療費、治療費が要らない。死ぬまで病院しらずな生活生き方をしたいものだ。

 

 

僕は貧乏田舎育ちで、自給自足の生活だった。

服は近所のお兄さんのお下がり。

 

それを貰って、修理して着る。これ普通だった。

遊び道具も自分らで作る。

 

そういうものが売っていないし、店もない。

 

自分らの食べ物は自分たちで調達。これも、田舎の子は普通だった。

 

今はどうでしょう。

何でも売っている。

 

皆は迷わずにそれらを買う。

 

自分でどうにかしようと言う人は少ない。

 

しかし、本来は僕たちが育ったような生き方や生活が基本だと思う。

僕は希少な方だが、そんなド田舎で生まれ育って、幸せだった。

 

今、便利な道具や、便利な都会生活が当たり前のようになって、

我々は電気を当たり前のように使う。

 

その電気を使わせてもらうために、電力会社と契約し、毎月安くない電気代を払っている。

大阪では関西電力。関東なら東京電力。

 

彼らは、それを補うために原子力発電の必要性を訴える。そして日本全国に50以上もの原発が存在している。

 

それの是非で国民が二分している。

 

原発は要らない。

原発は必要。

 

そもそも電気を使わなかったら、原発の議論にすらならないはず。

 

議論が、極端すぎるって?

 

物事は極端に考えた方が理解するのにわかりやすい。

だから、僕はよく極端に考えてみることにしている。

 

僕は考え方、生き方として、思う。

 

自分で使うエネルギーは自分で調達する。

自分で食べるものは自分で作る。

自分で出したごみは自分で処分すると言う、

 

そんな生き方・考え方を理想と思う。

 

飽くまでも理想です。今現在は・・・

 

しかし、地球の将来を考えたら、そんなに極端な考えでもないはず・・・

 

人類はきっと、そういう生き方を選択しなければならない時代が来るような気がするが…

 

僕の船は風力発電がある。ソーラー発電機もつけようとしている。

それで、最低限の電力を賄おうとしている。

 

それで賄える容量の電気しか使わなかったらいいわけである。

 

今の世界を見渡してみても、

そんな時代、そんな価値観は、まだまだ、遠いのか・・・

 

議論すらまだまだ、起きないのだろうか。。。

 

ここの国、アメリカ。

隣の大国、中国。

 

彼らを見ていると・・・

 

まあ、無理だね。

 

まだまだ、便利を追いかける時代が続きそう。

 

そのうち、どこかでで悲鳴が起き、ひずみが大きくなり、

大問題になって、人類の存続が危機の瀕するときが来るであろう。

 

きっとその時まで、我々、人類は気づかないのだろう。

きっと気づかないふりをしているんだろう。。。

 

悲しいね。

 

便利を追いかけなない生き方が、どんなに素敵で、幸せか、

 

多くの人は知らない・・・。

 

この奇蹟のような美しい惑星に生まれたということ自体が

奇蹟であり、なにより素晴らしいことであろうに。。。