kazuhikoooさんのブログ -2ページ目

砂時計

夕陽が海の向こうに
ゆっくりと落ちていく

足元まで オレンジ色の道が伸びてる

雲の間から零れる陽射しが
波打つ海に光のカーテンをひく

この道をたどると
あのカーテンの向こう側に
あなたは いるのだろうか
消えて行く 光
生まれくる 星
時の狭間でゆれる

私の時間は まだ続きそうね。

あなたの思い出という
大切な砂時計
落ち切らないうちに
こうして この海で
あなたを思いながら
時間を繋いでいく。

僕を見上げる キミに

届かない 僕を 見上げて
いつも何かを 伝えようとする

僕の足音を聞き付けて
キミの方が先にドアを開けようとする
小さな身体いっぱいに嬉しさが満ちて
キミは 転がり始めたゴムまりみたい
だけど 抱き上げたら安心してまうのかな
黙ってしまう

僕は それだけで
胸が一杯になるよ

生きてる意味とか 考えてしまう 最近
ひと月ごとに 何か
失っていくような 気がして
雨の朝とか 出かけたくなくなる
でも 朝から 元気なキミを見てると
今日も 何とかなりそうかな って思う
たとえ 失い続けても
僕は きっと キミがいれば 大丈夫な
気がするから


キミが 僕にくれるものは
晴れた日も 雨の夜も
ちっとも 変わらない

名前

あなたが名前を呼ぶと返事をする
なに?
ニャァ?
うちの猫は私と同じ名前。

夢を追いかけて親元を離れ、一人暮らしを始めたのは早かった。
炊事洗濯家事は難なくこなせたけど
1人で過ごす時間は、やっぱり淋しかった。
そんなある日の夕方
ぽつぽつと降り始めた雨に気持ち早足で家路につく私を呼び止めたのは小春だった。