前回このブログで報告した

コガラの雛について。

 


                        (孵化直後のコガラの雛)

 

犬に壊された巣箱には

四羽の雛が入っていて、

なんとか一羽だけ生き残ったとお伝えしました。

 

巣箱を修復して

その生き残った雛を戻したのが4日前。

その後は鳥たちを刺激したくなかったので

巣箱に近づかずにいたのですが、

きのう、意を決して中を覗いてみました。

 

順調なら生後7日になるので

雛にはグレーの体毛が生えているころ。

もし、何らかの理由で親鳥が子育てを放棄していれば

雛は残念な姿になっているはず。

 

で、結果は

まったく予想していなかった

(↓)のような状態でした。

 

 

                        (何も入っていない巣箱)

 

空っぽなのです。

雛の姿が見えないばかりか、

親鳥が巣作りの際に敷き詰めた

柔らかな『ふわふわベット』も

ほとんどなくなっていたのです。

これには妻も私も驚きました。

 

壊されたとはいえ

その後きちんと修復したので

巣箱に穴や隙間はありません。

夜間に誰かがやってきて

巣箱の中身を取り出したとも考えにくい。

 

ただ、なんとなく嫌な予感はあったのです。

 

例年の子育てなら、

親鳥が頻繁に巣箱の雛にエサを運んでくるので

少しの時間眺めているだけで

その様子を観察できるのですが

今回は確認できませんでした。

 

では、

いったい何が起こったのでしょう。

 

想像(1)

コガラの親が雛を連れて引っ越した?

でもどこへ?

仲間の巣に?

 

想像(2)

親鳥が『一羽だけ』の子育てを放棄したのか?

雛を咥えて巣箱から出て外に捨てた?

でも、

どうして自分がつくったふわふわベットまで?

 

想像(3)

他種の鳥による巣の横取りか?

巣をつくり直す準備のために

巣箱の中にいた雛やふわふわベッドを

外に出したのか?

 

妻とあれこれ思案したのですが

いまのところ答えは不明。

でももし、

上記の想像(2)または(3)であれば、

しばらくすれば答えがわかる可能性も。

 

(2)であれば、

コガラが巣を作り直して、また複数の卵を産む。

(3)であれば、

別種の野鳥が、自分たちなりの巣を作る。

この場合、巣箱の入り口の大きさから

コガラと同等かコガラより小さな野鳥になる。

うちの周りにいる鳥だと候補は

「House Wren」(イエミソサザイ)

 

 

          (イエミソサザイ)

 

イエミソサザイは巣箱に、

『細い小枝』をたくさん集めて卵を産み子を育てる。

コガラのように『ふわふわベッド』はつくらない。

だから、

もしイエミソサザイによる巣の横取りならば

雛だけでなく巣箱の中のものを全部

外に出したのも頷ける訳です。

 

想像(1)のように、

生き残った一羽の雛が

どこかでピーピー鳴きながら

成長していることを願っているのですが、

こればかりは確認のしようがありません。

残念。

 

 

(↓)動画中盤にイエミソサザイが映っています。