『大会の関係者ですか?』

 

 

会場を統べる係員の責任者らしき男から

そう問われた

 

 

 

 

 

この瞬間、

咄嗟に思ったのは

「猪木問答の棚橋寛至」

 

 

 

 

 

つまりは

 この責任者の問いに

 まともに答えてはならない

 

 

 

マシン『桜庭選手の入場時には日本全国、アメリカでもこの様に応援してきました』

 

 

責任者『ア、アメリカ…?』

 

 

マシン『桜庭選手の入場が終えたら、自席に戻ります』

 

 

責任者『では、桜庭選手サイドの関係者の方ですか?』

 

 

マシン『はい。 そうです。』(100歩譲って嘘ではないよね?)

 

 

責任者『大会本部には、了承を得ているんですか?』

 

 

マシン『えっ⁉ …いや、了承までは…💦』

 

 

 

さすが責任者だ

変態の返答に一歩も引かずに応戦してきた💦

 

 

 

(まずい 今回はヤバいかも…)

 

 

 

そう諦めかけ様とした

その時だった

 

 

 

白髪男『いいじゃん。 やらせてやんなよ』

 

 

 

ナントびっくりマーク

最前列に座ってたダンディな白髪男が

救いの手を差し伸べてくれたのだピリピリ

 

 

その方と変態はもちろん面識はない

 

 

 

責任者『えっ⁉』

 

 

白髪男『毎回やってんだよ、コレ』

 

 

責任者『あぁ そうなんですか…』

 

 

マシン『入場したら帰りますのでお願いします💦』

 

 

責任者『それじゃ 入場終えたらご辞退願います』

 

 

マシン『ありがとうございます💦』

 

 

 

去っていく係員責任者

 

 

これで何とか変態応援ができるピリピリ

 

 

まさに危機一髪

 

 

 

マシン『ありがとうございました! 助かりました!』

 

 

白髪男『頑張ってね!』

 

 

 

5・4ノア両国の時もそうだったが

変態はまわりに支えられて

今があるのだ

 

 

この事は

肝に命じとかなければならない

 

 

 

 

 

そうこうしている内に

桜庭選手のテーマ曲が聞こえてきた

 

 

 

 

 

後方の観客に一礼後

リングに向き直り

 

 

 

 

 

両国の天井に届けとばかり

高く掲げ上げた誇りのSAKUベルト

 

 

 

 

 

この瞬間、

変態は最強になった