【サッカーマガジン 2022年 カタール・ワールドカップ 選手名鑑&GUIDE BOOK】

 

かなり辛口で書いたワールドサッカーダイジェストのカタールワールドカップのガイドブックより

(下記blog参照↓)

サッカーマガジンのガイドブックの方をおススメする。

 

こっちの方が見やすいというのもあるし、注目選手の紹介やインタビュー、優勝予想やダークホースとなりうるチームの記事があってなかなかおもしろい。

 

 

<所感>

 

■表紙

出場32ヵ国のチームそれぞれの象徴的な選手32名を載せているのはシックリきて非常に良いと感じた。

ガイドブックとはやはりこうでなくては。

ただ、「完全収録!」と謳っているが、「候補選手」ということなので、目立つように黄色の背景にするのはよろしくないぞ。

 

■大会日程&TVスケジュール(P6)

俺が求めていたのはこれだ。

雑誌の最初の方に掲載しているのはマスト。

何月何日の何時に何の試合があって、グループステージの組み合わせや大会の全日程はどうなっているのか一目で分かるようにしていて素晴らしいの一言。

 

■大会展望(P8)

カタール大会の特徴や優勝候補の国について言及。

大きく「最大の注目はリオネル・メッシ」とあるが最大の注目ではない。

また、この記事担当のジョナサン・ウィルソン氏の見解では、ダークホース国はオランダだと予想している。

しかし、オランダはダークホースと評価されるほどのチームではない。

近年の成績から見て強豪国とギリギリ言えるぐらいのチームなので、オランダに少し失礼だ。

 

■カタールを熱くする男たち(P12)

メッシ、エムバぺ、デ・ブライネ、イーサン・アンパドゥは2ページに亘る特集記事。

キミッヒ、ペドリ、ヴィニシウスは1ページの解説。

それと各チームの主力選手を小枠ながらも載せている。

一番取り上げているのはイングランド代表のマウントのインタビュー。

ただ、イングランド代表ならマウントよりフォーデンあたりの次世代を担う選手にしてもらいたかった。

マウントも担うが、クラブや代表でコンスタントに活躍している選手とは思っていないだけに私はあまり評価していない。

嫌いではないのだが。

 

■出場32ヵ国 選手名鑑(P35)

いたってフツーの選手名鑑。

見て思ったのが、基本フォーメーションが写真ではなく二次元上で簡単に表現していて分かりやすい。

 

■プロのアナリストによるカタールW杯『優勝候補国』考察(P114)

これがこの雑誌で1番おもしろいと感じた。

データ解析・配信会社の経歴を持つ横浜F・マリノスでアナリストを務める杉崎健氏のインタビュー形式での見解を載せている。

優勝候補のチームについて述べているが、イングランド代表のところでネーションズリーグに対する非常に素晴らしいコメントをしてくれているので抜粋。

 (「」内が抜粋箇所) 

 

「これはイングランドだけではないのですが、そもそもNLに対する位置づけが、プレシーズンマッチ化しているところがある。ですから結果に関してはそれほど意味がないと思います。球際の部分で全然、体を張っていなかったり、スプリントしていないシーンも見られました。おそらくNLに対して選手たちのモチベーションはそれほど高くない」

 

まさにこのとおり。

ネーションズリーグの結果はまったく参考にならないと私も思っている。

試合をすること自体に意味がないとは言い切れないのはたしかだが、ネーションズリーグで優勝したからといってそのチームが好調と判断したり、強いと思うのはやはりできない。

 

 

この後に続くのは日本と対戦するドイツ、コスタリカ、スペインに対する攻略方法とカタール大会のスタジアムの紹介。

 

 

今のところ、2冊しかガイドブックが発売されていないのもあり、結論付けるのは時期尚早だが、現時点だとガイドブックはサッカーマガジンが1番だと思うのでおススメする。