【フットボリスタ 2022年9月号増刊】

 

発売日から数日後ぐらいに買ってザっと読み、ここ最近になって改めてザっと読み直してみたので所感を書く。

 

 

<所感>

 

①全体の構成

「攻撃」「攻守のはざまで」「守備」「モダンサッカーをより深く知るために」の4構成から成り立ち、各構成の収録用語はのとおり。

 

 ■攻撃

  ポジショナルプレー

  サリーダ・ラボルピアーナ

  ダイアゴナル

  パウサ

  ハーフスペース

  スマルカメント

  偽9番

  トレクァルティスタ

 

 ■攻守のはざまで

  トランジション

  セカンドボール

 

 ■守備

  マンツーマンとゾーン

  ゲーゲンプレッシング

  プレッシング・トリガー

  スイーパー・キーパー

 

 ■モダンサッカーをより深く知るために

  戦術的ピリオダイゼーション

  可変システム

 

 

②「定義づけ」という意味では少し不十分

「ポジショナルプレーとは?」という問いに対して「ポジショナルプレーとは○△X□~」という定義づけの説明が本雑誌のすべての用語にされているかといえばされていない。

なので自分が知らない用語、曖昧に理解している程度ならネット検索したりしながら読まないと「結局、この用語の意味は?」となってしまい、明確に理解できない。(1番最初のポジショナルプレーがそうだね・・・)

結局、言葉というのは文脈(コンテクスト)があって初めて意味を成すということもあり、定義づけ自体が難しいのは分かるが、やはり定義づけをしてほしいと読んでいて思った。

 

③その用語の起源が載っている

その用語の起源を知れるのは良いことかもしれない。

「かもしれない」とつけたのは、私が重視しているのは「この用語はどういう意味で、具体的なプレーとしてどんなものがあるのか」という軸で読んでいるからであって、起源をそこまで知りたいわけではないからだ。

この号全体が歴史的考察を交えているというのが特徴というのもあるが、サクッと意味を知りたい身としてはそこまで載せてもらわなくてもいいですよと思っている。

 

 

モダンサッカーがいろいろと複雑化していることもあり、フットボールファンとして戦術用語を知るのはやはり必要・重要だと思う。

 

目次をザっと見て、「改めてこの戦術用語を知りたい」と思う方にはちょっとした辞書になると思うので購入をおススメします。