【EURO2020 ベスト16 フランス VS スイス】

 

<試合結果>

4-5のPKでスイス勝利

(スコアは3-3)

 

<前半>

スイス セフェロビッチ

 

<後半>

フランス ベンゼマ

フランス ベンゼマ

フランス ポグバ

スイス セフェロビッチ

スイス ガブラノビッチ

 

<延長前半>

 

<延長後半>

 

<PK>

スイス 5-4 フランス

(スイス先攻)

 スイス ガブラノビッチ 〇-〇 フランス ポグバ

 スイス シェア 〇-〇 フランス ジルー

 スイス アカンジ 〇-〇 フランス テュラム

 スイス バルガス 〇-〇 フランス キンペンベ

 スイス エルヴェディ 〇-× フランス エムバぺ

 

<MOM>

フランス カリム・ベンゼマ

※私の独断による選出

 

 

フランスが後半にポグバのコンシューで3点目を決めてフランス勝ったなと思って寝た。

 

今朝試合結果を見てみるとスイスがPK戦で勝利。

 

マジか・・・

 

あの状況で2点も奪い返すとはスイスやるね。

 

 

スイスサポーターの方、見くびっていてすいません。

 

試合予想では普通にフランスが勝ち上がると予想した。

(下記blog参照↓)

 

 

ポグバの3点目までしか見ていないので

 

所感もMOM選出もそれまでの範囲で書いた(決めた)ものなのでご了承を。

 

 

<所感>

 

①前半:共に3-4-1-2で臨むもスイス優勢

スイスはいつもどおりのフォーメーションだがフランスがなんとスイスと同じ3-4-1-2にしてきた。

フランスの3CBは右からヴァラン、ラングレ、キンペンベ。

試合前のこの予想フォーメーションを見てフランスは大丈夫なのかと懸念していたが、案の定そうだった。

スイスは左WBのツバーが右SBパバールの背後を狙う動きが明らかに見えたし、スイス先制点はツバーが左ハーフスペースからクロスを供給して、ラングレとのデュエルに勝ったセフェロビッチがドンピシャのジャンプとヘディングで先制点をあげる。

フランスにスリーバックは守備力をあげるどころか逆により背後のスペースを狙われやすくなる。

何せフランスの両SBは攻撃参加に関しては脅威だが守備だと実はそれほど凄いとは言えず、相手にとってカウンターを狙いやすい。

先制点を決める前も後もポゼッション率でいえばフランスの方が少し上だったものの、試合ペースやパス回しのうまさは明らかにスイスだった。

 

②後半:得点を逃すスイスと一気に逆転するフランス

後半開始前にCBのラングレを下げてLMにコマンを投入して4-4-2の布陣に変更。

グリーズマンをRMにしてベンゼマとエムバぺのツートップで体制を整えたフランスだが、やはり私はグリーズマンをサイドにしてダメだろうと見ていた。

スイスは前半と同じくショートパスでビルドアップ。

フランスは左サイドにいるラビオとコマンの攻めから中盤のポグバが縦へのパスを入れるというスタイルが基本となっていくよう。

スイスはボックス内に侵入して2点目追加のチャンスがあったり、パバールのボックス内のファウルでPK獲得したもののキッカーのリカルド・ロドリゲスがまさかのPK失敗(GKのロリスが左に飛んでナイスセーブ)。

このPK失敗によって流れはフランスへ一気に傾いた。

まさかここから3点も取ることになるとは誰が想像しただろう。

ベンゼマが2分という時間で立て続けに2点を奪い、3点目はバイタルエリアの中央からポグバのゴラッソなコンシューで決まる。

ここで私はフランス勝利と確信し、眠くなったので床に就いた。

 

③MOM:ベンゼマ爆発

この試合で1番活躍したのはベンゼマだろう。

ロリスがPKストップしてチーム全体の雰囲気が良くなったキッカケを作ったのも評価すべきだが、やはり高評価は2分の間に2点連続得点したベンゼマで異論はない。

いっそのことグリーズマンを外してジルーと組ませるというのも非常におもしろいと思うが、お互いにメディアでアホみたいな口論をしたからそれは実現しないか。(その原因はベンゼマにあるのだが)

 

④そもそもフランスの全試合は良い内容ではなかった

振り返ってみると、グループステージのフランスの全試合の内容はそれほど良い感じではなかったのは明白。

上記のリブログでも書いたが、エムバぺがまだ無得点で前評判以上の結果を出していない。

これに加えて守備の不安定さがところどころあった。

ドイツ戦を除き、ハンガリー戦もポルトガル戦も相手の先制点を許してしまう内容だった。

ポルトガルの先制点はPKによるものだが、フランスの全試合の流れから見てみればそれでも良くない。

格下チームにとってハンガリー・フランス戦はまさに対フランスのバイブルみたいな内容だった。

右SBのパバールの背後を狙って右SBのヴァランに負けなければ点を入れるチャンスがあることを教えている。

そこをうまく見抜いたスイスのペトコビッチ監督とチームスタッフは素晴らしい。

 

⑤シャンパン・フットボールを魅せたのはスイスだった

スイスがフランス相手にシャンパン・フットボール(大げさ?)のようなリズムの良いパスワークで攻めて行ったのは見ていて非常によかったと思うし、今後の試合でも大きな自信となる内容だったのではないかと。

今のフランスはジダンやプラティニのようなキープ力のある選手がポグバぐらいだが、今大会ではポグバは中央からスルーパスやロングパスを出すことがメインでドリブルで攻め上がることがあまりない。

守備を固めてエムバぺを起点とした速攻スタイルのためかつてのシャンパン・フットボールなどないチーム。

というより、フランスには元々シャンパン・フットボールなるものがないか。

(下記blog参照↓)

スイスはチーム全体のパス回しが非常に良く、次のスペイン戦では本場のパスサッカーチームとの対戦。

どちらが上か、注目が集まる対戦で早くも楽しみだ。

 

 

⑥エンボロとリカルド・ロドリゲスについて

後半にスイスはエンボロがこの試合でも得点を決めるかというところがあったものの、ゴール(シュート)できず。

そこから味方にパスしてそれを活かせなかった選手にも問題はあるが、ウェールズ戦でフィジカル武器に点を決めたエンボロにどうしても目が行ってしまう。

フランス戦でも得点を決めれば自らのキャリアアップも夢ではないだけに、今日の試合でうまくアピールできなかったのは惜しい。

だが、それよりも問題なのはPKを獲得して2点目を決められなかったキッカーのリカルド・ロドリゲス。

蹴り方からして明らかにキーパーに読まれるような感じでまったく良くない。

今度からスイスのPKキッカーは違う選手にしよう。

 

 

改めて勝負の世界に絶対はないことを証明してみせた試合。

 

公式記録ではドローだが、実質負けたのはフランス。

 

今大会ではエムバぺ一辺倒の攻撃チームだから優勝はないと睨んでいたが、ベスト16で敗退は驚きだ。

 

 

これまでの試合内容から調子がイマイチなレ・ブルーがこの試合ではベンゼマ2点、ポグバ1点と非常に良い流れをつくり、この試合に勝てばフランスは勢いに乗るかと思ってた矢先に、スイスが同点まで追いついてPK勝利。

 

これはスイスを称えるしかない。

 

 

そして私は固く心に誓う。

 

これから試合観戦はどんなに眠くても決して寝に入らず最後まで試合を見ないとダメだということを忘れない。