【ワールドサッカーダイジェスト 2021年6/3号】

 

先週発売の[WSD恒例企画]決定!!2020-2021シーズンのBEST PLAYERをプレミアの記事と各国記者のページだけ読んだのでここでレビューを。

 

今回はかなり厳しめに書いた。

 

 

<所感>

 

①校正担当者を変えるべきじゃない?

誤字脱字が多い。

P5:プレミアの選考委員のマット・バーロウ氏の紹介文

 →「ダブロイド誌」って何?タブロイドだろ?

P13:クリス・ワドル氏のページ右下掲載のコメント

 →「ジャッチが難しいね」って、ジャッ「ジ」じゃない?

P18:松澤浩三氏の右下掲載のコメント

 →「お2人が~」は「お二人が~」が正しい表記では?

他にもミスがあるが、とりあえずこれだけ挙げておく。

誤字脱字は出版会社にとって致命的すぎる。

近年、ネット記事とかでも多々見られるがマスコミ関係者の能力や質が落ちている証拠だ。

 

②ページ構成は統一せよ

ポジション別は以下のとおりに区分している。

 FW:ストライカーとウイング/セカンドトップ

 MF:攻撃的MF/セントラルMFと守備的MF

 DF:サイドバック/ウイングバックとCBとGK

全部で7ポジションの最優秀選手を選出しているが、ストライカーとCBの記事はそれぞれ次ページと前ページに跨って掲載してある。

統一的な構成をしてないのでダメ。

文字数が多いならそこを調整するのが雑誌のプロだろう。

 

③写真の位置づけもダメすぎる

今号は表紙に「BEST PLAYER」とあるから、中身を見る前に「各リーグの各ポジションで1番が誰か分かるんだな」と読者に思わせているにもかかわらず、実際に見ると最優秀選手の写真が1番先に掲載してなくて最優秀選手の候補者が先に掲載しているのがある。(ストライカーと守備的MFとGK)

人間、文字よりも写真の方が先に認識するように頭が出来ているから候補者を先に載せてるとかダメすぎる。

これ本当にプロの編集者が作ってるのかと疑問を抱く。

ストライカーのページなんか「候補者?最優秀選手じゃなくて候補者一覧の特集?」と最初に読んで思ってしまった。

 

④その候補者も徒に写真掲載していてイマイチなイメージ

インタビュー全部読まないと「何でこの選手が選ばれるのか?」が分からない。

これは読者に「しっかり読んで下さい」と他人任せ的なところが凄く感じてしまう。

表にして1列目に写真、2列目に所属クラブ、3列目に選出理由、という感じにして「あ、見やすい」という風にしないと。

 

⑤過去の受賞者をもっと分かるように掲載するべき

最優秀選手の写真の下に去年の受賞者が書いてある。

だが写真内か写真外かバラバラで、しかも文字だけなのでよく見てないとスッと見過ごす。

何のために書いてるのか?

小さい写真ぐらい載せるべきだろう。

トドメはP18のBEST PLAYERの過去受賞者。

これも文字だけで伝わりにくい掲載。

ここは正方形の写真を右並びにズラっと載せるべきだろ。

過去の受賞者掲載については1番センスがなさすぎる。

 

⑥不要な記事が多すぎる

 ・フットボーラーのファッション診断

 ・英国人エディターのPUBトーク

 ・FOOTISTA レジェンド×現役スター 夢の共演

 ・編集後記

この4つはいらない。

読んでいても面白くもないしページの無駄遣いかと。

この掲載分の原稿料をもっと他に使おうと言いたい。

この記事を楽しみにしている読者がいたら失礼だが、私は「不要です!」の意見はまったく変えない。

 

⑦クリスティアーノ・ロナウドの本当の姿は?

ここからはいつもと同じような所感を。

リカルド・セティオン氏の「フットボールの『裏側』」はけっこう楽しみに読ませてもらっている。

今回はCR7について書いており、タトゥーを入れてない本当の理由や公式戦通算770ゴールを決めてペレ越えしたときの感想などなど、裏側を少し知れる。

本当かどうか、100%の保証はないが(当たり前だが)興味深い内容だ。

気になる方は読んで見よう、引用しても良いが、ここまでblogを書いてきてちょっと面倒になったので省略・・・

 

⑧今回はスアレス氏を批判

「各国記者が世界を斬る!!」のリーガ担当ヘスス・スアレス氏。

彼がクライフ信奉者でスペクタクルなサッカーを重視してるのは分かる。

実際、サッカーはそれがあるからこそ輝くものでもある。

ただし、どのチームも「ゴールを決める」ことができれば、その場面こそスペクタクルなものだと私は思っている。

それが例え1-0でもだ。

「今季のリーガでは王者に相応しいスタイルのチームはない」的なことをスアレス氏は言っている。

今季はアトレティコが結果として優勝したものの、それまでは優勝が決まるまで何が何でも勝たなければならない状況。

そんな状況下でスペクタクルもクソも言ってられるかと。

アトレティコが堅守速攻でスペクタクルな試合展開をするチームではないのは百も承知。

しかし、優勝を望んでいるフットボールファン(私)としてはスアレス氏がいう「スペクタクル」でなくとも優勝すればいい。

それだけだ。

 

⑨デパイは移籍するだろう

今季のリヨンは4位で終わり、EL出場権を獲得。

UCL出場まであと1歩及ばず。

昨季はバルサ移籍が濃厚と言われてたデパイだが、リーグ・アン担当のフランソワ・ヴェルトネ氏はデパイの現状と今後の予想を見事に述べていると思う。

これも私が引用するよりかは気になる方は実際に読もう。

 

⑩ドイツとブラジルの記事も内容的におもしろかった

ドイツはバイエルン新監督のナーゲルスマンの経歴。

ブラジルはレアル・マドリードのヴィニシウスの成長過程。

この2点がなかなかおもしろかった。

前者は「ああ、バイエルン監督は当たり前か」と納得し、後者は「レアルの試合見てるとヴィニシウス活躍してるがそういうことか」と納得する。

これも気になる方は読みましょう。

 

 

今号は特集よりも「各国記者が世界を斬る!!」の内容に高評価。

 

勧めるとしたら特集よりもね。

 

 

「WSDはただインタビューを載せてるだけ」と皮肉ってたコメントをどこかで見た記憶がある(ネット掲示板?)。

 

それは分かっているが、貴重な情報源としてWSDを読んでいる私としては先にも書いた通り、今回は厳しく書いた。

 

 

このblogを関係者が読んでいて今後の改善に役立てれば愛読者としてはこの上ない喜びである。