私達はいつだって宇宙の一部

年明けのこの本の最後の部分を読んで
他の、じわじわと自分の中で満ちつつあるものとあいまって
ガツーンときました。

宇宙物理を体系的に、
と思うと物足りなさを感じると思いますが
物理、というものの
ポエティックでロマンティックな側面に
触れたいという方には十分に面白い
読み物だと思います。

・・何ていうことはともかく
私が射抜かれた部分を抜粋します。（長いよ）

『自然こそが私たちの家であり、
私たちにとっては自然の中にいることが家にいることを意味します。

私たちが探査を続けている、
空間は膨張し、時間は存在せず
物体は本当はそこにないのかもしれない、
そんな奇妙で、
多様で、
驚異的なこの世界は、
私たちから遠い存在ではありません。

私たちの持って生まれた好奇心が見せてくれる、
私たちの家の姿にすぎないのです。

私達自身が作られている構造についても
同じことがいえます。

私達は他の物質が作られているのと同じように、
宇宙の粒によってできていて、
苦しみ嘆いているときでも
喜びにあふれて笑っているときでも
いつだって世界の一部でしかありません。

それ以外のものであることは、
私たちには出来ないのですから』

『私達人間が、愛し
誠実でいるのは自然の姿です。

より多くの物事を知りたいと願い
学び続ける者また自然の姿です。

そこには、私達が今解明しつつある
知のフロンティアというものが存在し
知りたいという私たちの願いが熱くたぎっています。』

『例えば空間の奥深くの微細な構造や
宇宙の起源、時間というものの性質、
ブラックホールの宿命、
そして、
私達自身の思考の働き・・・』

『私たち人間がわかっていることの周囲には
大海のように広がる、
まだ解き明かされていないことと境を接しながら、
謎めいた美しい世界が光り輝いています。

その姿に私たちは、
息をするのも忘れて見惚れてしまうのです』

（書き写してみるとこれ、
訳がすばらしいですね・・・。）

宇宙と身体。
私にとってはどちらを学ぶことも同じことなのです。

どんなときも私たちは一人でいることはなく、
何かと切り離されていることはない。

内からも外からも
大きなやさしい法則に包まれて
交感神経と副交感神経のダンスを踊っているだけ。

新年にどうぞ、
お楽しみください☆