星座とシンクロニシティ | ボディーワーカー小笠原和葉オフィシャルブログ

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ココロとカラダに安心を再教育していく『プレゼンス・ブレイクスルー・メソッド』を主宰、また横浜市都筑区、緑と光があふれるボディーワークスペース『BodySanctury(ボディ・サンクチュアリ)』でクラニオをベースとしたオリジナルのボディーワークを施術しています。

こんな本を読みました。

こころと脳の対話 (新潮文庫)/新潮社
¥432
Amazon.co.jp


す ば ら し い 本でした。


その分、
河合隼雄先生に、もうお会いできないことの悲しみを
ものすごく感じてしまった(;ー;)


この本についてはニュースレターでも書いたので
そのうち転載されると思います。
(スタッフがやってくれます!)


そこで書いたこととは別に
この本で初めて知ってびっくりしたことがありました。



「シンクロニシティ」


これって、何か偶然シンクロして起きる「出来事」のこと
だと思っていたんですね。


あの人のこと考えてたら、
あの人にあった!シンクロニシティ!
何のメッセージ?!


みたいなこと。


でも、ちょっとというか
だいぶ違ったみたいです。


ウィキペディアを見てみると
ユングのシンクロニシティの説明の最後に


スピリチュアルニューエイジの界隈において、
何かのサインや呼び寄せた偶然など
所謂虫の知らせに近い用法で使われることもある。”


と、ひじょうにバカにした感じで書かれていて(笑)
ウケます。
スピリチュアルの界隈・・・笑


じゃあ本当はどういう意味かというと
「同時に離れた場所に起きる2つのこと」に
「関連性を見出す心の動き」

なんですって。


偶然起こる「出来事」じゃなく、
そこに関連を見出す私たちの心、
それが(ユングの言う)シンクロニシティなのだと。


これって、結構じわじわ来ません??


その「出来事」がシンクロなんじゃない、
それを、ただの偶然じゃなく
関連付けて考える「オマエの心」が
興味深いんだよ、
っていうことですから。


PBMのクラス中にもよく


「こういうことが起こったんですが
これって、こういうことなんでしょうか?」


って、聞かれることがあるんですね。


例えば、
「私しょっちゅうこういう目にあってきたんですが
それって私が安心感を感じていなかったから、なんですかね?」
みたいなことですね。


それに対する私の答えは、たいていいつもこうです。


「分かりません」w
「そうなのかもしれないし、そうじゃないのかもしれない」


だってそれって
「これはこうです」
と客観的に判断できるような立場の人って
いないんです。


物事の裏に
私たちが見えていない
唯一の真実のストーリーがある、
というコンセプトを採用している人は


「それってほんとはこうなんです」


という「真実」を見つけたいと思うんでしょう。


でも、私はそのコンセプトを怪しんでいます^^;


物事に、唯一絶対の真実のストーリーはない。


私はそう思っています。
これは科学を考えていて
たどり着いた答えです。
(詳しくはPBMへ!)



これってきっと、
「星空と星座」
の関係なのだと思う。


夜空に見える星は、
それぞれが輝く太陽(恒星、といいます)です。


一個一個の星に関連はありません。


地球からの距離もバラバラです。



それを天球という、まあ平面上に見ましてね
近くの星を線でつないで、
「星座」
と、
それにまつわるストーリーを
見立てているのですね。



例えば
織姫と彦星。
こと座のベガと、わし座のアルタイルで
距離にして16光年です。


意外に近いな!・・・と
宇宙畑出身の私は驚いたけど
それでも光のスピートで16年かかる距離ということで
まあ、毎年会うとかはムリという科学的ドライな事実。


物理空間においては
織姫と彦星は
16光年離れた
ただの無関係な星。


でもそこに
ただの点を線で繋げて
星座を見出して
物語を織りなして
情緒を感じる。


なんかその人間のココロを
心から、
不思議だなあと思うし
ステキだなあと思う。



シンクロニシティがある世界が不思議、
ってそれも強く思うけど
この本で本来の意味を知って


無関係に見える2つの出来事に
関連を見出して
「!!!!」
ってなる、私たちの心のほうが興味深いよね、って。


そこに「あなたの真実」がある。


そして
それが
「本当にこれはシンクロなのでしょうか」
「何のメッセージなんでしょうか」
ということにはおそらく答えはなく
「!!!!」
と、自分の心が動いたことが意味を持つんだろうと思います。



夜空の星星に
天球の点々に
それぞれの「意味」は、ないのよ。



あってもいいし、
あるのかもしれないけど、
ひとことで言うとそれは
どうでもいいのです^^


それをどんな線でつないで
どんな星座を作って
どんな物語を与えるかは
私たちの自由。
それが創造性というもの。


たぶん物事もみんなそう。


無数の視点による
無数のストーリーがある。


同じ話でも
Aさんの視点で語るストーリーと
Bさんの視点で語るストーリーは
まるで別だものね。


全部がただの点々、で
それぞれのコンセプトで
それをつないで無数の星座を生み出している。


(PBMも、
私が全天に見出した
星座のストーリーのひとつにすぎない。)


それぞれが
ただの点々を線でつないで
それぞれのストーリーを見ているのだから


「これって本当は、織り姫じゃなくって
こと座のベガなんじゃないでしょうかっ?!」



とか言ってもしょうがなくて^^
それは天体物理の人に言わせたら


いやあ・・・ベガっていうか
こと座α星、っていうか、たて座δ型変光星ですけど・・・


という別のストーリーがあるだけ。


だから
「これってこういうことなのだろうか?!」
という問いに、
真実を探すことはもしかしたら不毛。


これって・・・!と私のハートが動いた、
それだけが真実。


そっちの真実からスタートしたほうが
自分らしい星座を描けると思う。


点をつないでいって
「うわあ、ここにオリオン座あったー!!!」
みたいに、自分にとってリアリティのあるものを
夜空を見上げることが楽しくなるストーリーを
見つけて行ったらいいだけ。


必死に
「ホントは何座?!」
と探さなくても
まあもともと全部タダの点々ですよ~
って見ていたほうが、
リラックスして
一つ一つの点々の輝きを味わえる時もあるかも知れない。


世界って、
みんなで一つの空を見上げて
それぞれの線で作った星座を見ながら
あーでもないこーでもないって
語り合ったり戦ったり分かち合ったりしてる、
そんな場だと思うと
ますます愛しさ爆発♡