みなさんこんにちは。
寝坊ってよくしますよね。
会社員になったら前日の仕事の疲れが残ってしまい、
ついつい目覚ましをかけるのを忘れてしまったり、スヌーズ設定していても
なんどもなんども無視してついつい寝落ち・・・
なんてことも。
今日は寝坊をした事で、自分の人生を狂わせかけた人のお話をします。
これらは全て18歳の時の私が体験した事です。
私はそれまで寝坊を当たり前のようにしていましたが、
その時、寝坊をした事で死にかけた事があってから寝坊をすることはなくなりました。
みなさんが何気なく寝坊をしていると思いますが、
寝坊したことで死にかけた人のお話も聞いてみると少し面白いと思います。
私は、18歳の頃に新宿でネカフェ難民をしていました。
ネカフェ・野宿で生活をしていた頃は、仕事は単発のバイトをしていました。
1日にもらえる報酬は多くて6000円ほど。
そこから交通費や食事代を引いていくと手元に残るのは2000円といった具合に懐が冷たい
私にとってはその日を過ごしきることで精一杯でした。
そもそもなぜ、ネカフェ・野宿生活を余儀なくされたのでしょう?
東京都中央区のあるマンションで私は同居生活を送っていました。
しかし、同居していたのは同性愛の方で、私は毎日性的な意味で辛い思いをしました。
東京で生活する為、仕事に就く為にTwitterで知り合ったその人と共に生活をしていました。
私には他に行くアテがなかった為、その人に結局頼るしかできなかったのです。
9月の暑さから寒さに丁度切り替わった日、喧嘩をしたことで私は同居していた人に警察を呼ばれ、
私はその家から飛び出しました。行くアテがなく電車の中で終点から終点をいったりきたり。
ずっとどうしようか考えていました。学生が下校のタイミングで、私を見て靴下を履いていない
こと笑われたのを今でも覚えています。そして、初めて新宿に来たのでした。
ネカフェの生活をしていて、レンタル携帯の支払いが大きな負担となっていて
とても貯金ができる状態ではありませんでした。
次第に仕事をするのも億劫になり、なんどもドタキャンやバックれたこともありました。
今では、単発会社ではほとんどブラックリストに載っているのではないでしょうか。
次第にエントリーも通らなくなり仕事がなく、
1日ブックオフで立ち読みしては、公園のベンチで座ったりホームレスの人たちとお話する生活を送っていました。
結局生きる意味が自分にはなく、
人生諦めていたところでしたので、のらりくらりのたれ死ぬことができたら良いなあ
と当時は考えていました。
そんなある日、応募していた住み込みのお仕事が決まりました。
私のその時の全財産の残高は2000円を切っていて、
コインロッカー代とネカフェ代と夕飯代と
翌日の池袋への交通費で私のお財布は0円になる予定でした。
それをギリギリになることを計算した上で、準備も万端。
コインロッカーに荷物を預け、夕飯をほんの少し奮発しました。
その日、安心して眠ることができました。
しかし。。。
翌日私はやってしまったのです。。。
寝坊したのです。
私はその時頭が真っ白になりました。
会計をいかにしてかいくぐるか、
職場へ行くためのバスが待っている池袋へはどのように行くか。
コインロッカーに預けている荷物も延滞料が発生していてもう取り出せない。
たった20分の寝坊が自分お計画を全部おじゃんにしてしまったのです。
人生で2度目の最大のピンチでした。
どのようにその場をくぐり抜けたのか気になりますか?
まず、ネカフェの会計は延滞料が発生していました。(250円くらいでした)
払えないことを店員に伝えた後に、住基カードと連絡先の確認。
一ヶ月後までに延滞料金をお支払いしますという書類にサインをして、
まず店を出ることに成功しました。
次にコインロッカーに預けていた荷物ですがこれももう出すことはできませんでした。
新宿のビックカメラの前で
「コインロッカーから荷物を出すためにお金を恵んでほしい。」
新宿西口の駅中のロータリーの交番に
「お金を貸してほしい」
と走り回ってました。
結局コインロッカーから荷物を取り出すことはできず、
仕方なく荷物は捨てる覚悟で池袋に向かいました。
※池袋へいく交通費しか財布に残っていなかったためネカフェの延滞料は支払えないと伝えた。
バスの時間には10分遅れで到着しました。
待ってくれていたみたいです。
そして、新たな職場へ行くバスの中で、職場を紹介してくれたエージェントさんに一報。
「コインロッカーから荷物を出すお金すらなく、手ぶらでバスに乗りました。」
もうエージェントさんは頭に浮かぶ?マークを通り越して笑ってました。
「荷物は私が問い合わせて立て替えておいてあげますよ!」
と言ってくださり、荷物はお願いすることにしました。
新しい職場は住み込みのお仕事なのですが、
新しい荷物の中に仕事で使う服(スラックス)を入れていたので、
荷物が届くまではお仕事はなし。
ものすごくめためたに怒られてしまいました。
しかし、良かったです。
「18歳だからお仕事お願いすることにするよ。これが30歳だったらもう追い返してるよ」
とマネージャーに言われました。
若さに助けられましたが、本当に30歳になった時点で同じことをしていたら。。。。
と考えるとぞっとします。
ということで寝坊したことで250円が払えずにコインロッカーから荷物を取り出すこともできずに
新しい住み込みの仕事に手ぶらで行く子になってしまった18歳のお話でした。
寝坊は疲れているとたしかにやってしまいます。
これは仕方ないことですが、寝坊する人への信頼度ってすごく低くなってしまうのです。
私も現在は仕事を外注化したり、受注したりすることが多くなりましたが、
この経験があってから必ず心がけていることがあり、
・30分前には現地にいること(周辺の地理や店をリサーチしておく)
・寝坊は絶対しない
あの時からの私自身のルールです。
当時は命がけでしたからね、今でもルールは守っています。