疲れ切った老体化したばでーに更に追い討ちをかけるように風邪を抱え、仏陀に祈りを捧げながら13時間を耐えましたわよ。
もうしばらくは日本いいやと思ってたが、やっぱり帰ると落ち着くわよねー。私は日本人だなと気付かされる。
最強アメリカおばさんと化した私でも。笑
今日は、前回の話の続き。
私がどうやって米軍基地の仕事を手にしたか
だ。
まぁ先に言うとあれは完全なるただ運だけで入った。実力じゃない。笑
だが、この仕事との出会いで今くりおじさんと結婚しアメリカに住むという、中学時代暴れまくっていた私の相手をしていた可哀想すぎる担任の先生、岡田先生が知ったらおったまげ人生だ。
この仕事の出会いもある面白い人物との出会いで繋がった。
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前回のあらすじ
バカ女はキャビンアテンダントになろうと試みたが、あまりにバカすぎる発言を授業中にしてしまい、一気に挫折した。
これからどうしよう。また振り出しか。
あの時の英語力はただカナダでちょっとやってきました程度で、まだまだネイティブと対等に話せるなんて夢の話のような英語力だった。
だから、なかなか私の英語力に合った仕事、そして更には自分がやりたい仕事となると出会えなかった。
1番の希望は衛生士として英語を使う環境。
だが、たまに外国人がくる程度の環境の歯科医しかなく、ネイティブにまじってなどそんな場所はなかった。
ずっと約一年もやもやの中もがいていた時、私は友達に会う為に上野に行った。
待ち合わせまでかなり時間があった為、プロントでスムージーでも飲むかと立ち寄った。
奥まった席に座り、携帯を見ていると
Konnichiwa!
と、外国人が話しかけてきた。
あん?とふと見ると黒人の方。
ごめんだが、まじでデブだった。笑
ただのデブじゃない!!!
椅子が今にもぶっ壊れそうで、彼の周りの机やいすが全て小さく見えた。
申し訳ないが、第一印象はそんくらいデブだった。
マクドナルドのバーガーをほうばる彼をめちゃくちゃ想像できた。
私は白人には全くモテず、なぜかよく黒人から声をかけられていた。
(あ、今じゃ誰も声かけてこない。笑)
どうせナンパだな。興味ないわ。
それにしてもはち切れんばかりだなこの人。
でもカナダから帰り、なかなか英語を話す機会がなくいい勉強だと話し始めた。
彼の名前はトニー。
黒人さんといったら、こんなイメージだろうが
まさにイメージ通りのトニー。
日本人の男がこれ着て、あの謎の雪の日のチェーンみたいなアクセを召すというあの似合わなさといったらない。笑
アラスカの真冬の海に身投げするほど凍りつく寒すぎる格好だ。
日本人があれ着ちゃいかん!
休みの日は何しているの?という定番文句の話をしていると彼、
俺はたまに横須賀のベースに行って買い物したりしてるぜ!
靴が好きだからね。
ん?何横須賀ベースって。
あのアメリカ基地だよ。そこのショッピングセンター。
当時ばかすぎた私は、アメリカ基地といったら沖縄にしかないと思っていた。
そしてミリタリー=サンダーバードしかなかった。
しかも基地にショッピングセンターってなんや!
話を聞くと、横須賀にアメリカ基地があって、ショッピングセンターやら郵便局、アメリカのフードコート、映画館、病院があると。
ってえー!
病院ってまじ?
ねー。歯医者はあるのかしら。
いやー、俺は横須賀に知り合いが働いてるってだけでよくわからんが、多分あるはずだよ。
なんですって!
日本人も働けんのかしら?どこで求人見れんのかしら?いくらもらえんのかしら?←ちゃっかり
だが彼は知らないと。
でも!
超ビックニュースやんけ。
もしかしたら仕事があるかも。
でかしたトニー!
なんだこのデブって思ってごめん!笑
その後トニーと連絡交換したが、超しつこかった。が、今になっては彼のおかげだ。
速攻検索してみた。が、全然求人やら仕事情報がでてこない。
なんで?やっぱり日本人は無理か。
まぁそりゃ米軍基地が日本人雇うわけないか。
しばらく探しまくりましたよ。
そしたら出てきた!
Japanese Dental assistant 募集
キター!
後で入社して知ったが、デンタルで日本人募集はそんなに頻繁にはないと。だから超スーパータイミングがよかった。
速攻で履歴書を送った。
ちなみに履歴書は軍が指定したやつで、日本語と英語どちらも書く。
今度こそ特技、早食いなんて正直には伝えないぞと誓いながら書類審査の結果を待った。
しばらくして結果が届き、まさかの書類審査通過。
うそやん。
私中学時代、英語の授業全く聞いてなくてテストはカンニングで、それでも赤点だったんだわよ?
まさかの通過。
だがやばい。
次は面接だ。
面接ってもちろん英語だよね。
ネイティブだよね?
何聞かれんだろう。ごまかしが効かない。
てかネイティブの英語わかんない。
じーざす。
面接当日。
横須賀までうちから電車で2時間半。クソ遠い。
しかも米軍基地入り口に待ち合わせが7:45時という、ふざけまくった時間設定。
あの2時間半の車内の記憶はない。笑
ピアノの発表会、緊張のあまり失敗しまくって最後笑ってしまった時の10倍の緊張。
とにかく聞かれるだろう事は全て練習し頭に入れた。というか暗記。
緊張のあまり好きなことは食べることですって言わないかハラハラだった。
無事に基地前に着いたが、同じように面接に来た方が7人くらいいた。
皆いかにも頭良さそう。しかもなんだか英語ペラペラやん。
私、まじでばかそう。笑
すると軍人が迎えに来て、基地に入る手続きを始めた。ちなみに基地に入るには日本人はパスポートと免許証が必要。(当時)しかも免許証のなんちゃら四桁番号みたいなんを2つ設定するじゃない。あれも必要。
そんなん覚えてるわけない。
ふぁっく。
どうしよう。ここまで始発でどんぶらこと千葉からわざわざ来たのにまさかの入れないという。
母ちゃんに鬼電。
が、母も仕事があるからもう家を出ているかもしれない。
なんてこった。これこそジーザス。
まじで出てくれ。
後で何でも奢るから。
じーざす、今まで悪いことばっかしてごめんなさい。本当に自分を改めるから
まじで出て。
するとスーパー奇跡的に母ちゃんが出た。まだ仕事に出てなかった。
神のご加護!
私の部屋のあそこにナンバーが書いた紙が入ってたはずだから見て!早く!
無事に母のナイスプレーのおかげで基地内に入れた。
面接前に既にラーメンすするデブみたいに汗だく。
病院につき驚いた。
もう基地に一歩入ると完全にアメリカ。
当たり前だがアメリカ人ばっか、全て英語表記。あの感動と新しい知らない世界に来た感は今でもずっと忘れない。
歯科なのにすんげー病院がでかく、沢山の軍人が迷彩服でデンタルに沢山いて、異様な雰囲気だった。
私は待ち合い室にて待たされた。
もう生きた心地はなく、完全に天に言っていた。
すると私の名前が呼ばれた。
半分天に召されながら入室。
するとアメリカ人2人が座っていて、日本人の従業員の方が後ろにいて、私が面接前に怖い!緊張やばいですとぎゃーぎゃー騒いでたら、頑張ってね!と後押ししてくれた。(のちの上司)
よし。とにかく私の持ち前の明るさを出しながら、当たって砕けろだ。
流石アメリカ人。凄くフレンドリーな会話から入った。
どこから来たの?
ここから電車で2時間半の千葉のくそど田舎から来ました!
千葉?僕、サーフィンするからよく千葉にいくんだよ。君もするの?
はい、休日はサーフィンしかしません!サーフィン大好きなんです。サーフィンって楽しいですよね!!
ちなみにサーフィンはしたことがない。笑
超大嘘を言ってしまった。
だがそんなん知ったこっちゃない。笑
その後、志望動機を聞かれ、とにかくこの仕事がしたい、英語と歯科の仕事をするのが夢だと超熱く語った。
んで面接終了。
自信はなかった。が、言いたいことやどんだけやりたいかは拙い英語だがどうにか伝えた。
あとは結果を待つだけだ。
そして2週間後。
まさかの合格。
よくあんな英語で合格したなと謎しか残らなかったが、こうして私のその後の人生を大きく変える仕事に就職した。
こんな英語力でもやる気さえあれば米軍基地で働けることを私が証明した。
まぁ入ってからがまじで英語わからなすぎて地獄だったが。
だがねー、本入社までの手続きがまじでやばい。
なんかちゃんとした人間かきちんと証明が必要で、警察に捕まってないかとか細かく調査されたり、自分がちゃんとした人間か証明してくれる友人の名前と連絡先まで聞かれた。
英語での仕事を勉強したい人。
基地には病院からレストラン、通訳、建設、ペンキ塗りなどとにかく色々な仕事がある。
基地のゲートに行けばその時募集している職種の求人があるからぜひ。
あたしゃ昼寝するよ。
※コメントやいいねありがとうございます😊
最近インスタから色々な方が連絡下さって嬉しいです!
じゃんじゃん待ってるわ😎
@mrs.lares18