パスポート | 元ギャルミリタリーアラフォーwife in 沖縄

元ギャルミリタリーアラフォーwife in 沖縄

国際結婚し、アメリカ生活をしているアラサー元ギャル。世界を旅しながら、ミリタリーワイフの生活を紹介!!!
今は沖縄。

私事ではあるが、私達は今日が結婚1周年だ!!







外人と付き合っても、結局結婚は日本人とだなと思っていた私の気持ちを覆したはずばんど。





私には勿体無いくらい素晴らしいパートナー。

急に道を歩いていたらごみ拾い始めたり、スーパーで誰かが違う場所に適当に戻した商品をわざわざ戻しに行ったりするような優しさ溢れかえる人だ。











私が好きな時に旅行にいけて、アメリカで不自由なく大暴れしながら生きていけているのは彼のおかげだ。





彼なしでは私は生きていけないであろう。






一生ついていくわ!!















ふと去年の今頃は国際結婚とビザ申請にあたっての膨大な手続きに追われていたなと思い出したのだが、私はビザ申請の際にとんでもない過ちを犯したのだ…




 


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あれは忘れもしない去年の夏。










国際結婚はとにかく手続きが半端ない。
はずばんどがミリタリーということもあり、籍を入れるまでに膨大な書類集め、それを全て日本語訳にする作業、英語訳にする作業…もうめちゃくちゃ面倒なのだ。






相手がミリタリーじゃない場合、簡単に籍を入れられるが、反対に永住権を手に入れるのに平均一年かかるといわれている。







しかし、ミリタリーはそこはラッキーで、普通なら1カ月から2カ月でビザがでる。






まぁどっちもどっちなんだが。







まぁ日本人相手に結婚より遥かにハイパー面倒なのだ。






手続きを始めてからというもの…







まぁミリタリー。
本当手続き進まない進まない。






何度も足を運ばされたり、言うこと皆ちがったり、間違えたり、ちんたらやるもんだから私らは手続き始めてから4カ月も籍をいれるのにかかった。












なんだか結婚してハッピーというより、やっと終わった…という苛立ちが混ざった入籍だったのだ。







よし!
ビザは簡単と聞いたから楽勝だわ!








余裕をぶっこいていた。









するとはずばんどからこんな知らせが。






『日本以外に外国に住んだことがある場合はその各国の犯罪証明書がいるみたいだ』








犯罪証明書…





それは
その国で犯罪を犯していないかの証明であり、警視庁に出してもらうものなのだ。






もちろん日本の犯罪証明書も必要であり、これは私はもう取得済み。




わざわざ本籍の千葉の田舎にある警視庁本部まで行かされたのだ。







  え。海外のも?







私は過去、カナダ、メキシコに留学していたことがある。








なんだかやな予感がする…







はずばんどに調べてもらい、何社か各国の委託業社があり、頼むしかなさそうだ。



もちろんそこも金。



手続きには毎回毎回手数料が発生。
既にいくら払ってきたか…







手数そんなかけてるか?






もちろん犯罪証明書には指紋も必要であり、ただ指紋を自分で取って提出はだめだと。








ちゃんとした証人が必要で、民間に頼むと4万





ふざけんな!
ただ指紋取るだけで4万なんてけしからん。指紋なんて1分でとれんだが!




分給4万!






ばーたれい!!






吉野家何杯食えんだよ。









するとベースの中にそれをただでやってくれる部門があるからと耳寄りな情報ゲット。





既にその時にははずばんどは渡米済み、千葉のど田舎に引き返していた私は4万をけちるために3時間の小旅行へ横須賀へ。








まじもうビザいらないわ…






なんどこの言葉を漏らしたか…

元々私はアメリカに全く興味がない。







結果、メキシコは滞在期間半年だったのでいらなくなり、カナダの犯罪証明書だけだったのだが、1カ月でさっさと書類集めてさっさーと渡米予定だったのだが、2カ月半経過しても全く目処立たず。











その後様々な試練を乗り越え、やっと最終のビザ面接にたどり着いた私…











もうアメリカなんか行かない。







毎日のはずばんどとのテレビ電話での決まり文句であった。







やっとの思いでこぎつけたビザ面接




ちなみにビザ取得にはアメリカ大使館で面接があるのだ。ドキドキ。








当日。







必要な書類を前日に2回、家を出る前に1回きちんと揃っているか入念なチェック。








絶対にヘマしてまたやり直し、又は面接行きなおしなどごめんだ。








アポもまた取り直しで次はまたいつになるかわからん。







絶対に忘れ物は禁物だ。




母に最寄りの駅まで送ってもらい







あんた、


ちゃんと全部もっかい確認しな。







はいはい。

4度目の確認。







全てが完璧だった。






アポは朝8時15ふん。





これまたなんでこんなくそ早い時間なんだよと文句をぶちまけながらアメリカ大使館に到着。







はじめてのアメリカ大使館。





超厳重。



名前チェック2回、携帯は預けなくてはで持ち込み禁止。








なんも悪いことしてないが、なんだか罪人になった気分にさせられる場所だ。






朝早い時間帯にもかかわらず、行列が出来ていた。







皆アメリカになにしにいくんだろか。
ばあさんとかもいる。








中に入室までに30分。予約の意味なし。



やっと中の中の中の扉に入る前に係のおばはんが言った。





パスポートの顔があるページを開いて書類と一緒に窓口に渡してください。







はいはい、パスポートね。











パスポートを開いた瞬間、私は自分の目を疑った。





え…




あの日は夏真っ只中。









周囲は汗だくで脇汗かきまくりで列に並んでいたが




あの瞬間私だけ真冬になっていた。






しかも日本の真冬ではない。








北極の真冬。






なんでかって?














父の写真!!








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うそやん!





もうハテナしかなかった。







ちびまるこちゃんのシーンでガーンとなると頭に線が入るじゃない。





まさにそれ。
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レーシックした私の眼球は両目1.5を誇っている。





1日で視力がおちたからかと疑ってみたがどうやら違う。






見間違える訳ないが、10回見直しても私のではない。







もう普通じゃいられなかった。







それは本当に待ちに待った今までの努力の集大成のような日だったからだ。








四回も入念に一枚一枚書類を確認したのに





まさかのまさかの




父ちゃんのパスポート持参!笑











まじファック…


Fワードは使ってはいけないが、すまん。








本気でファックだった。






パスポートがないと全く話にならない。






しかし、ここで泣く泣く帰宅はできん。
次面接のアポがとれるのはいつになるかわからん。









わたし。







無茶振りしてみることに。













えくすきゅーずみー。
実は父のパスポートもってきちゃったんだけど、まさかだめよね。笑






窓口のアメリカ人。









Of Cource No!!!



もう歩けなかった。
産まれたての小鳥のような足取りになっていた…






とにかくはずばんどに電話だ…






私はこれって時にいつも失敗や、なんかやらかすのを知ってか、ずっと心配していたのだが










わたし
期待を裏切らなかったよね








あのね、パスポート父ちゃんの持って来ちゃってだめだって言われたわ。










Wwwwhat??





もう自分の愚かさ、そして私って本当ネタになる女だなと再確認。








しかし、いつも必ずどうにかなるのが私。









超たまたまその日は母が仕事休みだったのでスカイツリーでランチの予定で、面接後都内待ち合わせだったのだ。

滅多にない母の平日休み。






すまん、母!パスポート持ってきて…







呆れ返る母
にパスポートを昼に持ってきていただき、強引…いや、半分嘘ついて時間外なのに









潜入成功!!!








本当に私ってラッキー。普通ならアポなし、しかも時間外入れることはない。




無事面接を終え、1週間後にアメリカに渡るビザが発行された。









今じゃ笑い話で、私の美味しいネタとなっているが、あの日は本気で神はこの世にいないと思った日だった。