写真集「そうだ 京都、行こう。」の20年

JR東海「そうだ 京都、行こう。」キャンペーンが今年で20年を迎えています。



よくよく考えてみると、「思いつきで新幹線に乗って京都に来てしまう」というイージーなシチュエーション（笑）と言えますが、それなりに努力してそれなりに豊かになった日本人にとって、悠久の都への気ままなヴィジットは、気持ちをとっても幸せにしてくれるプチ贅沢であるかと思います。他国では類をみない洗練されたクラシックな日本文化へのアプローチは、少しだけ混んでいるものの、上位概念の心の平安を得るにあたってベストな機会の一つであるかと思います。

春夏秋冬がはっきりと分かれた季節感の中で、時間的・空間的に様々な表情を魅せてくれる京都の風景は美しく、その一つ一つを大変ユニークなキャッチコピーとともに紹介してくれる[「そうだ 京都、行こう」キャンペーン]は、京都に住んでいる私にとっても強く共感するところです。

そんな素晴らしいキャンペーンの20周年を記念してこの秋リリースされた写真集が、この記事で取り上げる「そうだ 京都、行こう。の20年」です。本書では、季節ごとの美しい京都の風景を、過去のキャンペーンの写真とキャッチコピーを使って紹介しています。例えば、このキャンペーンが大ブレイクしたきっかけとなった伏見稲荷のページは次の通りです。



どことなく寂しいマイナーの旋律の中に繊細で理知的ななメッセージをインスパイアしてくれる"My Favorite Things"をキャンペーンのテーマ曲に選んだセンスも素晴らしかったと思います。

My Favorite Things / John Coltrane


さて、写真集の中身をちょっとだけ見てみると、↓こんな感じです。

春（石川五右衛門が絶景かなと唸る南禅寺）


初夏（平安の庭を感じさせてくれる城南宮）


深秋（紅葉の東福寺！！！このシーンは絶対に観れませんが・・・笑）


冬（地中線となって最高に京都らしくなった八坂塔周辺）


写真集としても、詩集としてもめちゃくちゃエクセレントだと思います！！！

ところで、素晴らしい風景が多い中、私がやっぱり大好きなのは2007年 大覚寺大沢池の紅葉です。



「そうだ 京都、行こう。」のキャンペーンに選ばれた場所は、通常めちゃくちゃ混むのですが、こちらの場所については、特定が困難であったこともあって、そんなに混まずにゆっくりと楽しむことができました。私は、他人（ヒト）の写真の構図に合わせて写真を撮るようなことはまずしないのですが、このときばかりは同じ構図での写真撮影にチャレンジしました（笑）

→[京都紅葉便り2007 No.17 大覚寺大沢池「そうだ　京都、行こう。」]

それくらいこの構図は味わい深いものだと思っています。

一方、素晴らしいキャッチコピーが多い中、私が最も感動したのが2011年 東寺の桜のキャッチコピーです。



どういうわけだろう。
今年は一本の桜と
じっと向き合う春にしたかった。

東日本大震災の直後のこのとき、「そうだ 京都、行こう。」は、被災地となった岩手出身の見事な枝垂れ桜である不二桜を取り上げ、深い意味をインスパイアさせるコピーを載せました。

さて、今年の秋のキャンペーンは、悟りの窓／迷いの窓で有名な源光庵が再エントリーです。



窓から見える紅葉は、本当に素晴しい風景です。
まだ観られていない人は一見の価値があると思いますよ！！！

そして、そろそろ・・・
今年の京都の紅葉のプロローグ記事をアップしたいと思いま～す。

なお、「そうだ 京都、行こう。」という思いつきは素晴しいのですが、
「そうだ 宿、なかった。」ってことにならないように
宿泊予約をなるべく早くとっておくことを強くオススメします（笑）



今夜の土曜ワイドの犯人予測[土曜ワイド劇場]

「広域警察（５）」
婚活パーティに潜入捜査！容疑者は結婚詐欺師の被害者たち？美人弁護士が追求した真実と残された片方のピアスが語った驚愕の真実!!

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大内孝太郎＞＞片岡信和
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前田警部＞＞＞大浦龍宇一
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タイガースは土曜ワイドのことをけっして気にすることなく
まずは一勝してほしいです（笑）！