源氏物語の世界展 文化博物館
京都府京都文化博物館では、10月2日から11月16日まで
「読む、見る、遊ぶ 源氏物語の世界 展」という特別展をやっています。
今日ちょっくら見に行ってきました。
この特別展、テーマは源氏物語なのですが、内容がちょっと変わっています。
普通、源氏物語というと華麗な王朝絵巻なのですが、
今回展示されている絵画は、錦絵といわれる色刷りの木版画です。
つまり江戸時代の浮世絵なんです。
貴族の物語「源氏物語」は江戸時代になると、完璧に大衆化しました。
その大衆化の様子を見せてくれるのが、今回の特別展です。
錦絵で描かれているのは、見立絵というもので、
江戸時代の人がわかりやすいように、歴史的な考証には少々目をつぶって、
江戸時代の流行の衣装などで絵を描いちゃうものです(笑)。
そして、このころは源氏物語のパロディーが大流行しました。
それは、「偐紫田舎源氏(にせむらさきいなかげんじ)」という物語で、
将軍足利義正の妾の子である光氏(みつうじ)が、
悪さをたくらみ将軍になろうと考える山名宗全(なぜか実名)を退治するため、
一見、光源氏のような好色をよそおいながら大活躍するという
トンデモ話です(笑)。
もともとあの有名な「好色一代男」も
源氏物語に影響を受けたといわれていますが、
江戸時代の人々にとって源氏物語は大きな娯楽の一つだったのでしょう。
↓この絵は、石山寺で琵琶湖に写る満月を見ながら
源氏物語の構想を練る紫式部ですが、
このシチュエーションは実際には不可能なんです。→[関連記事]
実は月は琵琶湖が見える方向とは逆の方向に出ます。
でもそんなこともクヨクヨ考えずに絵にしてしまうところなど大衆的です(笑)。
結構面白い特別展でした。
さて、京都文化博物館では別のスペースで、
他にもいくつかの源氏物語関係のイベントを開催しています。
「雅の継承?源氏物語絵巻に挑む」
国宝「源氏物語絵巻」を復元模写した貴重な絵を見ることができました。
展示内容は[コチラ]
です。
「源氏物語と『宝塚歌劇』の世界展」
「源氏物語」をテーマにした宝塚ミュージカルに使用したドレスとか
展示しています。ベルばらみたいな感じで華麗でした(笑)。
来月には、また「源氏物語ミュージカル」やるみたいです。
そして気がついてみたら
4時間も博物館にいました(汗)。足くったくたです(笑)。
もちろん存分に楽しみました
♪今日聴いた一枚♪
Steppenwolf (BORN TO BE WILD)/Steppenwolf
イージーライダーといえば、コレ
→[youtube: Born to Be Wild]