大掴源氏物語「まろ、ん?」
今年、千年紀を迎えたミレニアムな大傑作、源氏物語を
読みたいけど時間がないって方や
読もうとしたけど途中でクジけたって方に
[読んでみたい源氏物語]
とともに絶対オススメなのが、
このマンガ、大掴源氏物語「まろ、ん?」です。
「まろ、ん?」って何かということですが、
「まろ」はこの本での光源氏のことをさしていて、
「ん?」は「えっ?」って感じでしょうか?
ほのぼのと栗みたいな顔をした光源氏が全編通して動き回ります。
「はじめに」によると、
これ一冊で「源氏物語」ぜんぶを読んだ気になれるって書いてあります。
まぁ~そうでしょうね。
そして「後書き」によると、
この本って構想6年、制作3年らしいです。
250ページくらいの本ですけど相当もまれてるんですね。
中身をパラパラめくってみると・・・
吹き出しに書いてあることが結構長いので
普通の本を読むのといっしょなのでは
と思ったりもしたのですが、
やっぱりマンガはマンガでいいところがあります。
私があげられることは次の3つです。
(1) 顔の表情がわかるので、その場面その場面で登場人物が
うれしいのか、悲しいのか
おもしろいのか、つまらないのか
余裕なのか、あせっているのか
ポジティブなのか、ネガティブなのか
一目でわかるので状況を把握しやすい。
(2) "誰々は「何々」と言いました。"
とかわざわざ書かなくても、吹き出し一つで
誰が何を言っているのかわかるので疲れない。
(3) 登場人物がどんな服装をしているのか、
どんな屋敷に住んでてどんなアイテムを使っているのか
何の知識がなくても問題なく世界に入っていける。
ということで、
今後も長~い源氏物語を読むことはないと断言できる、
お忙し~~~方には絶対おススメです。
そして、もしかして、ちょっと読んでるうちに
源氏物語の面白さに引きずり込まれて
現代語訳を読みだすなんて展開も考えられなくはないですね。
ま、とにかく、どんな形であれ、
源氏物語だけは絶対にオススメです