『金閣寺』

先日銀閣寺に行ったら（過去記事 [1] [2] [3] ）、
金閣寺にも行きたくなり、本能のおもむくまま行ってきてしまいました（笑）。

あまりにも有名な世界遺産の金閣寺ですが、このブログには初登場です

金閣寺の象徴ともいえる金閣は３階建てで、

１階は貴族の寝殿造、
２階は武士の武家造、
３階は中国風禅宗仏殿造

というめちゃくちゃチグハグな造りです。

金閣寺の生みの親、室町幕府三代将軍の足利義満は、
アニメの一休さんではコテコテのウッカリものですが、
実は天皇をさしおいて、
ちゃっかり中国から日本国王という称号をもらっていました。

私の愛読書逆説の日本史〈7〉中世王権編―太平記と南北朝の謎 (小学館文庫)/井沢元彦によれば、
金閣は、「貴族よりも武士の方がえらくて、武士よりも中国の方がえらい」
という中国公認日本国王の足利義満の考え方を表現したものということです。

そして、金閣の屋根の上にはヒーローの登場を意味するホウオウが・・・
これは、足利家が天皇家にとって代わるという野望の表現のようです。

ちなみに義満がここに造った北山山荘は幕府を超える政治の場です。

足利義政が遊びの場として造った東山山荘とはワケが違います。

日本を乗っ取ろうとした義満の野望は、彼の急病死で終わりました。

さて、凄いなと思ったのは、雨どいにも金箔が塗られていことです。

ところで、
銀閣寺の銀閣の正式な名前が慈照寺の観音殿であるように
金閣寺の金閣の正式な名前は鹿苑寺の舎利殿です。
舎利殿（しゃりでん）というのは、
お釈迦様の骨が安置されているところのことです。

西陣に住んでます