2月最後の日を迎えた。

ぶどうチームに所属するのは、この日で終わりだ。

 

刹那、密かに感傷に浸るもすぐに現実に引き戻された。

私がいようといまいと目の前の業務に変化なし。

 

必死に手を動かし、ぶどうをはさみでカットする。

 

カットしたぶどうをざるに乗せ、隣の人に回す。

 

段ボールに入った原料がなくなる少し前に、原料を取りに行く。

 

ぶどうを入れる段ボールの組み立てを行う。

 

商品にならないぶどうがいっぱいになったら、重量を計ったのち廃棄する。

 

すぐにいっぱいになるゴミをかたづける。

 

やることは次から次へといっぱいだ。

 

自分なりに懸命に行うも、遅かったりへまをすると

すかさず注意を受ける。

 

あと○時間で今日の業務終了と同時にこのチームから離れられる。

カウントダウンがあと30分まで迫った。

 

いつも作業が終わると、加工場の掃除をする。

 

掃除が終了するタイミングで、リーダーから発せられたのは

「○○さんが明日からレモンチームに異動になります。」

 

その言葉を受けて「皆さんお世話になりました。」と

頭を下げあいさつをした。

 

このころには一段と忙しくなり、終わるのは18時になっていた。

 

明日からレモンチーム

不安と少しの希望を胸に、職場を後にした。

 

さあこの先、何が待ち受けているでしょうか?