2012年ドイツ、ボンにおける「ベートーベンフェスト」のチクルス録音。YOUTUBEで聞けます。現代的な洗練された演奏と一見みえますが、なかなか強靭弦、ティンパニの強奏など伝統的なベートーベン演奏の醍醐味は全く失われていない。そこはカラヤンのすかすか音楽との根本的な相違である。


そのうえで独自の解釈で、え、こんなメロディーかいてあったけ、というような旋律が浮かび上がってきたり

旋律線の競合、和解関係などさまざまな工夫がこらされており誠にフレッシュな音楽となっている。


一曲聞くと英雄は田園は第4は第8は、第9はと一気に聞いてしまう。


これは飛び切りのベートーベンである。