9月11日(月)はCT検査の他に血液検査の結果も伺いました。

 

腫瘍マーカーの値を治療前から並べてみました。

 

          CA-125    CA19-9

2023/01/30    25.9     66.37(H)     

2023/03/23    58.3(H)    9.47    

2023/04/24    18.6     10.60 

2023/05/22      9.8     11.43

2023/06/12      9.6     11.34

2023/07/10      9.6     10.70 

2023/08/07      9.8     11.15

2023/09/04      9.3     11.05     

 

 

ここで、CA125のカットオフ値なのですが・・・、

 

一般的には 35.0(U/ml)なのですが、

卵巣摘出後は閉経後のカットオフ値と同様にすべきという見解もあり、

がん研有明病院では 16.0(U/ml)未満

卵巣がん標準治療のガイドラインではその値は 15.0~20.0(U/ml)

となっています。

 

↓こちらの資料では、

 閉経後は 10~15(U/mL) が正常値、20(U/ml)がカットオフ値 と書かれています。

シー・アール・シー|腫瘍マーカーCA125が癌以外で高値となるのはどんなときですか? (crc-group.co.jp)

表.CA125が高値となる疾患

CA125値(U/mL) 健常者 良性疾患 悪性腫瘍
20以下 正常値 閉経後    
20~35 若年婦人
妊娠
子宮筋腫、卵巣嚢腫
子宮内膜症、骨盤腹膜炎
膵胆肝疾患
 
35~100 低度上昇 不妊薬剤投与
妊娠
月経
婦人科良性疾患
子宮内膜症、子宮筋腫
腹膜炎
肝胆膵、消化器癌
癌腹膜転移
肺癌、乳癌、脳腫瘍
卵巣癌、子宮体癌
100以上 高度上昇 まれに妊娠
 
炎症合併子宮筋腫
卵巣良性腫瘍
卵巣癌
消化器癌

〔参考〕
腫瘍マーカーハンドブック改訂版、2009

 

この見解や数値(ちょっとずつ違っていますが)の通りだとすると、
私は、はじめはそれを知らずに
2023/01/30、治療前の検査でCA-125が25.9でした。
正常値だから、やっぱり明細胞腺癌は反応しないんだ~、と思っていましたが
すでに閉経していたので、少しは反応していたということなんでしょうね。
CA19-9の方が顕著に反応していました。

さらに、ガイドラインによると
*治療前にCA125が正常値であっても反応しないタイプだとは言えず、
 再発時には腹水や播種などを伴った場合に値が上昇することが多い
*正常値範囲内でも右肩上がりに上昇する場合は要注意
とのこと。
 
↓CA19-9についての資料もありました↓
表.CA19-9が異常となる疾患
CA19-9値(U/mL) 健常者/良性疾患 悪性腫瘍
(1以下)
37以下
基準値 ルイス陰性血液型 (ルイス陰性血液型で癌)
CA19-9非産生癌
37~50 軽度上昇 若年婦人
膵炎、膵嚢胞、胆石症、胆管炎
糖尿病、肝炎、肝硬変
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫
 
50~100 中等度上昇 膵炎、膵嚢胞、胆石症、胆管炎
肝炎、肝硬変
子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣嚢腫
気管支拡張症、気管支嚢胞、肺結核
膵癌、胆道癌、胃癌、大腸癌、肝癌
卵巣癌、子宮体癌、乳癌
肺癌
100以上 高度上昇 胆石症、胆管炎
卵巣嚢腫
気管支拡張症、気管支嚢胞
溶連菌感染症
膵癌、胆道癌、胃癌、大腸癌
卵巣癌
進行肺癌
〔参考〕
日本医師会編 最新 臨床検査のABC、2007
臨床検査データブック 2007-2008
最新 臨床検査項目辞典、2008