この戦いに正義はない、だが4人の仮面ライダーが最強の黄金のライダーを倒した時、彼等からはライダーとしての力が消え、それと同時にどこにでもいる乃木坂46のマネージャーに戻ったのだった。

飛「あの日から真司は一切、あの戦いの話をしなくなった。いや、しなくなったんじゃない。出来なくなったんだ。何故ならあの戦いの記憶を失くしたんだから。」

オーディン「良いのか、貴様らが俺を倒せばもうライダーだった時の記憶は一切戻らないんだぞ!」

龍騎サバイブ「ああ、良いさ!それでこの世界に平和が戻って、飛鳥に笑顔が戻るなら!」

ナイトサバイブ「俺もだ。美月に笑顔が戻るならそれで良い!」

ゾルダ「仕方ない、断ろうと思ったが俺もそれで良いさ。美波のためだ。」

王蛇「イライラするんだよ。お前らのやり方は。でも、与田が泣くのは見たくないから手伝ってやる!」

龍騎サバイブ「蓮、北岡さん、浅倉。これが俺たちの結論だ!終わりだ、オーディン!」

オーディン「仕方がないな。来い!」

王蛇「終わりだ。」ファイナルベント!

ゾルダ「行くか。」ファイナルベント!

ナイトサバイブ「行くぞ!」ファイナルベント!

龍騎サバイブ「終わらせてやる!」ファイナルベント!

王蛇のドゥームズ・デイ、ゾルダのエンド・オブ・ワールド、ナイトサバイブの飛翔断、龍騎サバイブのドラゴンファイヤーストームを一斉に受けたオーディンは消える前にこんなことを真司達に告げた。

オーディン「お、お前らのその選択が...ミラーワールドの平穏や秩序を...破壊したのだ。次に...貴様らの前に現れる時は...ミラーワールドと貴様らの世界の...終わりの時だ。グワーッ!」ボカーン!

そう告げてオーディンは姿を消した。そして、真司も蓮も北岡も浅倉も仮面ライダーとしての記憶を失くしたことによって、カードデッキも消滅した。そして、いつものように真司は私、齋藤飛鳥のマネージャー、蓮は山、北岡は梅、浅倉はよだっちょのマネージャーとして仕事を再開した。

飛「ねぇ、真司。」

真「ん?どうした、飛鳥。」

飛「もう龍騎にならないの?」

真「龍騎?何だそれ?」

飛「いや、もう良いの。」

山「蓮さん、蓮さん!」

蓮「なんだ、美月。」

山「ナイトのカードデッキは?」

蓮「ナイト?なんだそれ。」

山「いや、別に。」

梅「北岡さん、ちょっと良いですか!」

北「どうしたの、美波ちゃん。」

梅「ミラーワールドはどうなったんですか?」

北「なんだよ、ミラーワールドって。俺は知らないよ、美波ちゃん。」

梅「そうですか。」

浅「与田。今日はまっすぐ帰るぞ。送ってやる。」

与「あの、浅倉さん。」

浅「何だ?」

与「鏡からベノちゃんを見せてください。」

浅「ベノちゃん?誰だ、それ?」

与「いや、良いんです。忘れてください。」

これがあの戦いの結末。そして、私達と真司達の新たなる運命の始まりに過ぎなかった。そう思っていた私の目の前にあいつが現れた。

ギガゼール「グアーッ!」

飛「な、なんでギガゼールが?ミラーモンスターはもういないはずなのに。」

ギガゼール「グアーッ!」

飛「キャー!」

?「やめろ。」

飛「あ、あなたは?」

裕「兄貴は仮面ライダーじゃないんだろ?飛鳥さん。」

飛「あ、うん。でもなんであなたはライダーなの?城戸裕司。」

裕「さあな。リュウガは鏡の世界のライダーだからかもな。さあ、後は俺に任せて下がってな。」

飛「あ、うん。」

ギガゼール「グアーッ!」

裕「行くぜ、変身!」

そして、どこからともなく現れたVバックルに黒いカードデッキを装填した裕司は、仮面ライダーリュウガに変身した。

リュウガ「一気にけりをつけてやる!」ソードベント!

ギガゼール「グアーッ!」ガキン!ガキン!

リュウガ「くらうか!」ガキン!ガキン!

ギガゼール「グアーッ!」

リュウガ「こいつをくらえ!ハアーッ!」ストライク

ベント!

ギガゼール「グアーッ!」

リュウガ「終わりだ。ハアーッ!」ファイナルベント!

ギガゼール「グアーッ!」

リュウガ「なんとか片付いたか。」

飛「やっぱりドラグブラッカーにはエサをやらないとだめなんだね。」

裕「ええ、まあ。それよりも飛鳥さん、兄貴達にカードデッキを返す手伝いをしてくれませんか?」

飛「なんで、私が?」

裕「急いでカードデッキを返さないとあいつがやってくるんですよ!」

飛「あいつって?」

裕「オーディンですよ。あいつが復活したことでミラーワールドはまたおかしくなってきたんです!」

飛「え、そんな。」

真司の弟、仮面ライダーリュウガこと城戸裕司から聞いたのは、仮面ライダーオーディンが復活を遂げたということだった。そして、私は裕司と一緒にカードデッキを真司達に返すことにした。その裏で、オルフェノクまでもが暗躍して櫻坂46との合同イベントを妨害しようとしていることなど知らずに。


#1へ続く