私、森田ひかるは年越しのカウントダウンを天ちゃん、保乃ちゃん、ゆみちゃんと一緒に過ごしていたが、新年になった瞬間に3人とも私を覚えておらず、さらには私が櫻坂にいないという運営のドッキリのようなものに悩まされ、さらにはまつり、いのり、ちゅけ、夏鈴、ぞの、れなぁの2期生やみいちゃん、土生さん、由依さんといった1期生も私を覚えていませんでした。そして、私を覚えていてくれた平手さん、ねるさん、理佐さん、菅井さん、茜さん、土田さん、澤部さんに皆の説得を任せる日が訪れました。

土「よし、森田は別室にいろよ。」

森「はい!お任せします!」 

きっと皆さんに任せたら私の事を思い出させてくれると考えた私は見送り、別室に待機するのでした。

土「任せとけ!皆、行くよ。」

澤「はい!」

平「うん!」

長「はい!」

理「はい!」

菅「よし!」

守「行きますか!」

コンコン!

土「皆、入るぞ?」

松「あれ?土田さんに澤部さん、平手さんにねるさんに理佐さん、菅井さん、茜さん!どうしたんですか?」

澤「どうしたもこうしたもないだろ?松田、皆もだぞ?森田を忘れるなんて。」

井「またあの子?誰も知らんて。」

澤「どうしたんだよ、井上?森田の事、思い出せよ!」

美「どうしたん?澤部さんまであんな子が櫻坂にいると思ってるん?」

守「みいちゃん!ふざけるのも大概にしなさい!」

夏「誰もふざけてへんよ。ノバフォもBANも夏鈴のやし。 」

菅「何言ってるの?夏鈴ちゃんはなぜ恋でしょ?センターやってるの。メインはるんちゃんだよ!」

松「菅井さんまでそんなこと言うんですか?しっかりしてくださいよ!森田ひかるはこのグループにはいません!」

土「松田、お前までどうしたんだよ!仲良かったろ?森田と!」

小「はあ、何なんですか?皆して。そんなこと言うためにわざわざ来たんですか?」

理「こば!あんたまで何言ってるの?しっかりしなさいって!」

瑞「しっかりするのは皆の方だよ?あの子に騙されてるんだって!」

長「土生ちゃん!何でそんなこと言うの?ひかるちゃん、かわいそうでしょ?」

玲「皆、変すぎますって。それに平手さんまで呼び出すなんてあの子、もっとヤバくないですか?」

澤「大園!乾杯はどうするんだ?乾杯は!」

麗「だから、乾杯も夏鈴ちゃんとやってるでしょ?どうしたんですか?澤部さん!」

守「麗奈ちゃん!どうしたはこっちの台詞だよ!何で、色んな事は覚えててるんちゃんは知らないの?」

田「茜さん、しつこいて。知らんもんは知らんのやからしゃあないやん!」

菅「保乃ちゃん!何なのその言い方は!そんな言い方したらダメだってまだ分からないの!」

天「もう何なんですか?皆はその森田ひかるを思い出せと?無理なもんは無理やって言うてるやん!」

理「天ちゃん!そんなこと言うなんてお姉ちゃんは悲しいよ?あんなにひかるちゃんと仲良かったのに。」

武「理佐さんまでそんなこと言うんですね?言っときますけど、誰もそんな子と仲良くありませんって言いましたよね?」

土「武元!お前までおかしくなったのか?何で誰も森田ひかるを知らないんだよ!お前らの仲間だろうが!」

有「無駄やって!誰もそんな子知らんのよ!誰?森田ひかるって!るんちゃんって何よ?もう分からんよ!」

長「有美子ちゃん、本気で言ってるの?同じ福岡県出身でしょ?同郷でしょ?あんなに切磋琢磨して頑張るって言ったあの頃の有美子ちゃんは何処に行ったの?ねぇ、有美子ちゃん!思い出してよ!」

誰も私を知らない、覚えてない、仲良くない、思い出すのは無理、知らないものは知らない、乾杯もノバフォもBANも私じゃない、私はヤバい、騙されてる、グループにはいない、櫻坂にいると思うのが間違い。その全てを聞いた私は、とうとう壊れてしまいました。

ガチャ!

森 「キャー!もう嫌だ、嫌だ!怖い、助けて!誰か助けて!キャー!」バタバタ!

平「ひかる!」

長「てち、今のってひかるちゃん?」

平「うん。ねる、櫻坂のメンバーにひかるがいるかサイト見て?」

長「あれ?いるよ、ひかるちゃん。運営からのお詫びだって。誤作動で森田ひかるの欄が消去されましたが、再掲載致しましたことをご報告致します。まことに申し訳ありませんでした。だってさ、てち!」

平「ねる、悪いんだけどひかる追ってくれる?今、精神的に参ってるひかるを一人にしたくないから。」

長「分かった!てちは?」

平「私がこの論争に決着を着ける。だから早く行って、ねる!」

長「分かった!後は任せたよ、てち!」

平「あんた達、いい加減にしなよ。大事な櫻坂のメンバーをいつまで忘れてるつもりなんだよ!」


土田さん達の願いむなしくまつりちゃん達は一向にるんちゃんを思い出す気配もなく、ましてや論争まで勃発してしまいました。そして、その言葉を全て聞いたことで別室から逃げ出してしまったるんちゃんを探しに行くねるさん。そして、運営の誤作動も直ったのにも関わらず記憶を取り戻さないメンバーに遂に平手さんが怒りのスピーチで記憶を戻そうとします。果たして皆は記憶を取り戻すのか?ねるさんはるんちゃんを探し出せるのか?次回、いよいよこのシリーズ最終話となります!お楽しみに!では、また!

Kazuchika