読了!『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』 | かずちぃの農業ときどき観劇ブログ

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仕事のために読みました!





『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』。





すごいタイトルだな…ガーン

っていうのが最初の印象。





たまたま居合わせた銀行に強盗が現れて

「今持っているものの中で、もっとも思い入れのあるものを出していただきたい」

と言われたら、あなたは何を差し出しますか?





お金が大切だから、やっぱりお金?

クレジットカードや、財布、スマホ。


それ以外で思い入れのあるものって何だろう。




この物語の中では、強盗に差し出したものや身近な問題に関わる不思議な出来事が、後日事件となって起こるのです。


そして、それを自分で解決しないと命を落とすことを強盗に告げられます。



別れた元カノに突き返された“婚約指輪”を強盗に差し出したバスの運転手は、

後日その元カノに突然心臓を掴み取られます。



彼は必死になって追いかけ、怪我をしながらも心臓を無事奪い返すのでした。





また子供2人の写真を強盗に差し出した女性は、ある日自分の体がキャンディになっていることに気付きます。


女性は子供たちがだだをこねると、自分の指をちぎって食べさせ泣きやませました。


その後、帰って来た夫に食べられてしまいます。




文字だけで想像すると、だいぶ怖いですねガーン



この物語には、比喩を使って表現された言葉がたくさん登場します。





例えば、元カノに心臓を奪われて取り返す事件。

きっといつまでも未練タラタラで心まで奪われてしまっている状態から、自分を取り戻すという意味なのではないでしょうか?





そして、体がキャンディになってしまった女性は、自分の身を削ってまで子供や旦那に捧げてしまったということかな?と思います。

しかしこの事件は、どうすれば解決したのかは想像がつきません💦

私も同じようなタイプだからかもしれないです(笑)。




こんな風に意味を考えながら読み進めるととてもおもしろい作品!




ただ、隣で寝ていた夫が雪だるまになって溶けかけていたというエピソードは、未だに読み取れません。



検索もして他の方のレビューも見たのですが、やはり皆さん

どういうことだろう?

と疑問な様子。



誰かわかる方いないかな😂






そして、同じく意味はわからないですが、好きなエピソード。



ソファの下で、神様に遭遇した女性。


神様がほこりまみれだったので、コインランドリーへ連れて行き、洗濯をしました。


すると、他の服にティッシュが入っていたようで、神様がティッシュのくずまみれになってしまうのです。


怒った神様はそのまま出ていってしまいました。


全く意味がわからないですが、何だか可愛らしくて笑えるエピソード。





そして、この作品の主役である夫婦の場合、奥さんが日に日に縮んでいくのです。


阻止するにはどうしたらいいのか?


今まですれ違い気味だった夫婦が、少しずつ向き合っていく姿に切なく優しい気持ちになります。




引き込まれてサラッと読めてしまうので、気になった方は是非読んでみてください♪