娘の答え

昨朝


早番で娘が起きない様に静かに起きて家を出た。


バイクにまたがってエンジンを掛けようとしたらいきなりそばのカーテンを開ける音がしてびっくりして見ると


娘が眠い目をこすりながら俺に『気をつけてね』と言ってくれた。


びっくりした。


家を出るまで静かだった部屋なはずだったのに…




俺は素直に笑顔になれた。



ただひたすら手を振って見送ってくれる娘が凄くいとおしかった。




こんな日こそ！




気をつけてバイクを運転しよう。




１日無事に仕事をしてまた帰ろう。




そんな風に自然と思えたようだった。




眠い目をこすりながら目の前の洗濯物を手でよけながら俺に手を振る娘。




それが答えだ。




何も遠回りしない自然な答えだ。




それを俺はなんだ？




いつも休みは眠いだ疲れただの言いながら貴重な娘との時間を台無しにして…









娘は素直に俺を見送ってくれているのに…




いつまでもそんな風景は見れない。




いつか親父を嫌う時が来る前に…




その娘が出した答えに




俺も応えなければならない。




悪いな自分勝手な親父で…



馬鹿だよ俺は…